ソニーのミラーレスカメラα7CII、α7CRが、2025年4月22日に公開されたファームウェアVer. 2.00で大幅進化しました!
この記事では、アップデートの内容を詳しく解説し、α7CII、α7CRユーザーが知っておくべきポイントを紹介します。
1. 被写体認識がさらに賢く!カスタマイズ可能な「オート」モード
α7C IIの被写体認識機能がパワーアップしました。「オート」モードが新たに追加され、自動で被写体を認識してくれるようになりました。さらに自動で認識する被写体を選択することも可能です。


- 選択可能な被写体:人物、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機
- 使い方:不要な被写体(例:動物や昆虫)のチェックを外せば、人物だけを正確に追尾するなど、撮影シーンに応じて調整可能。
これにより、混雑した場所や複雑な背景でも、意図した被写体を逃さず捉えられます。ポートレートや野生動物撮影で特に重宝しそうです。
2. 手ブレ補正「ダイナミックアクティブ」でジンバルいらず
ダイナミックアクティブ手ブレ補正:強力な手ブレ補正で、歩き撮りでも滑らかな映像を実現。約1.43倍のクロップが発生するものの、ジンバルなしでの撮影が格段に快適に。

画角の違い
手ブレ補正でどこまで画角がクロップされるか比較してみました。
まずは手ブレ補正をOFFの状態の画角が以下です。

続いて手ブレ補正スタンダードに設定したときの画角です。OFFとスタンダードでは画角は変わりません。

続いて手ブレ補正アクティブにした時の画角です。ややクロップされました。

最後に手ブレ補正ダイナミックアクティブにした時の画角です。画角が狭まりかなりクロップされていることが分かります。

手ブレ補正OFF、又はスタンダード時と比較したたきの画角を緑の枠で示してみました。緑の枠がダイナミックアクティブにした時の画角です。
17mmのレンズですが、24mm相当にクロップされています。

フレーミング補正に対応
動画撮影モード時にトラッキングしている被写体が構図内の同じ位置に保たれるように自動で構図の補正を行います。
こちらの機能も画角が大幅にクロップされます。

グリッドラインの種類の黄金分割が追加

黄金分割グリッドライン:美しい構図とされる黄金比を用いてグリッドを分割する表示オプション。構図にこだわりたい人には嬉しいアップデートです。
黄金比(おうごんひ)は、約1:1.618(数値で表すと約1.61803398...)の比率で、視覚的に美しく調和が取れるとされる比例関係です。数学、芸術、建築、デザインなどで古くから使われ、「美の法則」として知られています。
FTP転送・ネットワーク機能の向上
・メディア書き込み中のFTP転送予約、プロテクト画像の自動転送、転送後自動プロテクト。
・スマホ/タブレットへの転送中に撮影可能、転送中断/再開、差分転送、転送映像追加対応(Creators' App ver.2.9.0以降必須)。
・ネットワークストリーミング、Creators' Cloudへの直接アップロード(設定要)。
・Wi-Fi電波強度表示、セキュリティ強化(WPA/WEP非対応、WPA2/WPA3推奨)。
アップデートの方法と注意点
アップデートは簡単ですが、以下のポイントを押さえておきましょう。
- バージョンの確認:メニュー→セットアップ→バージョン表示で現在のファームウェアを確認。Ver. 2.00未満ならアップデートを。
- アップデート方法:
- メモリーカード経由:ソニー公式サポートページからファームウェア(約1,140MB)をダウンロードし、メモリーカードで適用。
- Creators' App経由:スマホで手軽にアップデート可能。
- PCでの注意:macOS 15まで対応。AppleシリコンMacではセキュリティポリシー変更が必要な場合も。
- バックアップ:設定リセットは通常ありませんが、重要な設定はメモ推奨。
α7CII、α7CRユーザーは今すぐアップデートを!
今回のVer. 2.00アップデートで、α7CII、α7CRは使い勝手が向上しました。コンパクトなボディに最新機種の機能が詰め込まれ、プロユースにも十分対応可能なカメラに進化。
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