α7CIIのAPS-C S35(Super35mm)撮影とは?メリット、デメリットを解説

カメラ

今回はα7CIIの便利機能の一つ、APS-Cモードについて解説します。

APS-C S35(Super35mm)モードとは

フルサイズセンサーの機種で画角をAPS-Cセンサーと同等にすることができる機能です。

APS-Cセンサーはフルサイズに比べてセンサーサイズが小さくなるので、それに比例して画角が狭くなりズームアップしたような画角になります。

APS-Cセンサーはフルサイズに比べて約1.5倍小さいセンサーになります。画角も1.5倍ズームアップされます。

フルサイズ機なのになんでわざわざAPS-Cの画角にする必要があるの?

メリットがあるんだ。メリットについて解説するよ

APS-C S35(Super35mm)撮影のメリット

寄れる

画角が1.5倍拡大されるということは、1.5倍望遠にできるとういうこと。

例えば標準ズームレンズの24-70mmを使っていて、望遠側の70mmにしたときに、もっと寄れたらなと思うことはよくあります。

その時にAPS-Cモードを活用すれば1.5倍寄ることができます。つまり、

70mm x 1.5 = 105mm

105mmまで寄れることになります。

70-200mmの望遠レンズなら、

200mm x 1.5 = 300mm

超望遠200-600mmなら、

600mm x 1.5 = 900mm

焦点距離に比例してAPS-Cモードでクロップした時の焦点距離も長くなります。

さらに便利なのが、単焦点レンズでもこの機能が使える点です。

50mm単焦点の場合

50mm x 1.5 = 75mm

85mm単焦点の場合

85 x 1.5 = 107.5mm

85 x 1.5 = 107.5mm

レンズではなくカメラに備わっている機能なので当たり前と言えば当たり前ですが、単焦点レンズでもこの機能が使え、焦点距離が固定されている単焦点レンズ一で2つの焦点距離を使えることになります。

APS-C用のレンズが使える

そしてもう一つのメリットはAPS-C用のレンズが使える点です。

ソニーのレンズ交換式のカメラにはセンサーサイズが2種類あります。

フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーと呼ばれるものです。

そしてレンズは基本的には、フルサイズ用とAPS-C用と分かれています。

通常、フルサイズ機にAPS-C用レンズを装着すると画角の違いからケラレが発生します。

APS-Cモードを活用すればケラレずに使えるようになります。

フルサイズ機にAPS-C用レンズを使うメリット

  • 価格がフルサイズ用レンズに比べて安い
    基本的には焦点距離とF値が同じフルサイズ用レンズとAPS-C用レンズを比較すると、APS-C用レンズの方が安いです。
  • サイズが小型軽量
    こちらも焦点距離とF値が同じフルサイズ用レンズとAPS-C用レンズを比較すると、APS-C用レンズの方が小型で軽量になります。

APS-C S35(Super35mm)撮影のデメリット

とても便利なAPS-C S35(Super35mm)撮影ですが、デメリットもあります。

画素数が少なくなる

APS-Cモードは表示されている画角を1.5倍クロップするので、その分画素数が少なくなります。

例えば、α7CIIは3300万画素なので、APS-Cモードにすると1400万画素になってしまいます。

画素数が少なくなるということは、その分高精細ではなくなるということです。

対策としてはα7R Vや、α7C Rといった高画素機を使うことです。

元々の画素数が多いので、その分APS-Cモードでクロップされたとしても画素数が担保されます。

例)α7C R 6100万画素 →APS-Cモード2600万画素

またはLightroomなどの編集ソフトでシャープネスを上げることである程度はカバーできます。

APS-C S35(Super35mm)撮影が使える場面とは

ここまでAPS-Cモードのメリット、デメリットを解説してきました。

では実際にどんな時にAPS-Cモードが使えるのか解説します。

  • もっと寄りたいとき

APS-Cモードを使うことで、被写体をグッと引き寄せることができます。
例えば野鳥撮影をする時には、野鳥をより大きく捉えることができ、迫力ある画角にすることができるはずです。
私自身も被写体をもっと大きく写したい!というときは積極的にAPS-Cモードを活用しています。

  • 機材を軽量にしたい時

メリットのところでも述べた通りAPS-Cレンズは小型で軽量なものが多いです。
旅行などで機材をできるだけ軽量にしたいときはAPS-Cレンズが重宝します。

APS-C S35(Super35mm)モード設定方法

MENU→(撮影)→ [画質/記録]→[ 撮影]→希望の設定を選ぶ。

メニュー項目の詳細

[入]:APS-C相当の画角になります。
[オート]:レンズにより、自動的に記録範囲を決定する。
[切]:常に35mmフルサイズで撮影する。

カスタムキーであらかじめ設定しておけばワンタッチでAPS-Cモードに移行できます。ちなみに私はダイヤルキーの↓ボタンにAPS-Cモードを設定しています。レンズ側にカスタムボタンが設定できるならばそちらに設定しても便利です。

まとめ

APS-C S35(Super35mm)モードはα7CII以外でもSONYのフルサイズ機なら全の機種に搭載されています。

APS-Cモードを活用することで撮影の幅が広がります。望遠側がもうちょい欲しいとき、機材を軽く運用したいときに便利な機能なので、まだ使ったことがないソニーユーザーの人がいたらぜひこの記事を参考にして使ってみてください。

ちなみに静止画でも動画でもこのAPS-C S35(Super35mm)モードは使えるので活用してみてください。

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