バンコクのチュラロンコン大学にて開催された夜の博物館イベント「NIGHT NUSEUM@CHULA」に行ってきました。このイベントでは、年に一度大学内の複数の博物館が夜間も一般開放され、誰でも訪れることができます。さらに、屋台やアクティビティも用意されており、ちょっとしたお祭りのような雰囲気でした。
これまでにも何度かチュラロンコン大学の博物館を訪れましたが、タイミング悪く工事等で閉館していて中に入ることができていませんでした。今回ついに博物館の中を見ることができたので、その時の様子をレポートします。
チュラロンコン大学とは
チュラロンコン大学(Chulalongkorn University)は、1917年に創立されたタイ最古の国立大学であり、タイを代表する名門大学です。その名称は、近代化を推進したラーマ5世(チュラロンコン大王)に由来しています。
バンコク中心部にある広大なキャンパスでは、19の学部が設置され、幅広い分野で教育と研究が行われています。
キャンパス内には視覚技術博物館や自然史博物館など4つの博物館などがあり、一般市民や観光客も楽しめるスポットとなっています。
NIGHT NUSEUM@CHULA(ナイトミュージアム)について
2024年12月13日から15日の期間中、チュラロンコン大学内のすべての博物館が夜間(22:00まで)一般公開されるナイトミュージアム「NIGHT NUSEUM@CHULA」。
訪問者は無料で入場できるだけでなく、特別なアクティビティも楽しむことができます。
自然史博物館「Museum of Natutal History」
自然史博物館はタイ初の自然史博物館であり、1954年に設立されました。館内は木製の床が特徴的な建物で、昆虫、カメ、貝、エビなどをテーマにした部屋や、骨格標本や多種多様な動物の剥製が展示されたメイン展示室に分かれています。
メインの展示フロア
展示フロアは2階にあるのでまずは階段を登り2階に行きます。トイレは階段の奥にあります。
2階に上がるとメインの展示フロアに行きます。
フロア内は様々な動物の骨や剥製が展示されています。フロア自体は奥行きがありますがそこまで広くなく、見やすい広さだと思います。ただこの日は人が多く一つ一つの展示物をあまりゆっくりは見られませんでした。
以下は、自然史博物館で見られる展示物の一部です。
- 世界新種の「カエルアンコウ」
- 生後1日のイルカの標本
- 象の6本目の指と思われる特徴的な足の骨
- 絶滅したシカの一種「スマン」
- 世界最大級のゴビーフィッシュ
- サル、鳥、蛇、猫、さらにはクジラの骨格標本
1階と2階に分かれた展示室では、人間を含む様々な動物の骨や剥製が並べられています。特に目を引いたのは胎児や成人の臓器のホルマリン漬けの標本。本物の人骨や動物の標本がリアルに展示されており、学びと驚きが共存する内容でした。
この他にもカメ、鳥類、貝、昆虫などのフロアがあり、どれも興味深い展示内容でした。
ワニの内臓に触れる...
一番の衝撃を受けたのは、お腹を割かれ内臓が露わになった本物の死んだワニに触れることができるコーナー。白衣をきた男性(多分学生)が、ワニ内臓を持ちながら何やら解説しています。
配られた手袋をはめ、内臓に触れると、そのぶよぶよとした感触に思わず声が出ました。グロテスクながらも非常に貴重な体験でしたがなんとも言えない気分になりました。
視覚技術博物館「The Museum of Imaging Technology」
次に訪れたのは視覚技術博物館。ここではカメラや写真の歴史についての展示がされていました。壁一面には様々なメーカーの歴代のフィルムカメラがずらり。カメラ好きにはたまらない空間です。
視覚技術博物館の概要
チュラロンコン大学の視覚技術博物館は、1990年に完成したプミポン国王陛下の誕生日と写真の歴史153周年を記念して設立されました。写真やカメラの進化、光と色の基礎や印刷技術などが主な展示内容です。
展示の感想
キャノンやニコンといった有名メーカーだけでなく、ライカやペンタックス、さらに聞いたことのないメーカーのカメラも展示されていてとても興味深かったです。
蛇に触れる体験
敷地内を散策していると、蛇の展示コーナーがありました。
白い蛇を持った学生が「触れますよ」と誘ってくれたので、恐る恐る触れてみると、思った以上に筋肉質で硬い感触でした。
他にも黒い小型の蛇がいたり、蛇の特徴や性格について学生が解説してくれていました。
爬虫類が苦手な妻は指先でツンツンするのが限界でした。
屋台で食事
博物館を見た後は、敷地内の屋台でクイジャップユアンを食べました。夜にも関わらず、多くの家族連れや子供たちで賑わっており、イベント全体が活気に満ちていました。
感想
どの展示も見応えがあり、これが無料で開放されているのは驚きです。夜の博物館という特別な体験を楽しみつつ、タイ文化や自然について学べる素晴らしいイベントでした。次回は平日のお昼に行ってじっくりと見学しようと思います。
チュラロンコン大学への行き方
MRTサムヤーン駅2番出口を出てパヤタイ通りを北上。徒歩10分ほど。
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