DaVinci Resolveでテロップを挿入するときツールボックスから「テキスト」または「テキスト+」を使用して挿入します。この「テキスト」「テキスト+」何が違うのでしょうか。実は使える機能が結構違います。
本記事ではその違いを掘り下げどちらをいつ使うべきかを解説していきます。
基本的な違い

シンプルな「テキスト」

- 基本編集に最適
シンプルなテキスト入力、フォント選択、サイズやカラーの調整といった基本機能を備えています。 - 出来ること
文字を縁取る、文字にドロップシャドウをつける、背景をつける、背景を縁取る - 軽量で高速
動作が軽く、シンプルな字幕やタイトル、簡単なテロップ作成に向いています。 - 限られたアニメーション機能
キーフレームを使った基本的な動きは可能ですが、細かいパラメーターの調整や複雑なアニメーションは難しいです。
装飾はせずシンプルにテキストを扱いたいときに「テキスト」を使用します。ドロップシャドウや背景をつけたりすることはできます。
一応文字の縁取りもできますがストローク(厚み)の設定値が16までしかなく、縁取りを分厚くしたり二重にしたりすることができません。


高機能な「テキスト+」

- 高度なカスタマイズ性
ドロップシャドウ、縁取り、グラデーション、複雑なエフェクトなど、デザインの自由度が非常に高いです。 - 豊富なアニメーションオプション
各パラメーターに対してキーフレームを使い、文字単位でのアニメーションやエフェクトを実装できるため、プロフェッショナルな動的タイトルが作成可能です。 - 動作が重い?
古いバージョンでは動作が重いという声もありましたが、最新バージョンではGPUアクセラレーションの強化により、動作はかなり改善されています。

文字をグラデーションをかけたり縁取りを二重にしたり角度を変えれたりと、とにかく通常のテキストと比べると出来ることが多いです。テレビのようなテロップを作成したい場合はテキスト+を選択します。
使い分けのポイント
「テキスト」を選ぶべきシーン
- シンプルなタイトルや字幕
短いタイトル、簡単な字幕、注釈など基本的な情報伝達に十分な場合。 - 短時間での編集
複雑なエフェクトを必要としない分、「テキスト」を使うことで作業効率が向上します。
「テキスト+」を選ぶべきシーン
- 高度なデザインやアニメーション
各文字に個別の動きを与えたり、特殊なエフェクト(例:パーティクルエフェクト、立体的なアニメーションなど)が必要な場合。Fusionノードを利用して他の映像要素と組み合わせた高度な合成が求められる編集では、「テキスト+」がその実力を発揮します。
技術的な背景と最新の改善
かつては「テキスト+」はその高機能さゆえに動作が重いという欠点があったようですが、アップデートによりGPUアクセラレーションが強化され、パフォーマンスの向上が図られています。
迷ったら「テキスト+」を積極的に活用しても問題はないと思います。
4. まとめ
DaVinciResolveの「テキスト」と「テキスト+」は、どちらも映像制作において欠かせない強力なツールです。
- シンプルさとスピードを求めるなら「テキスト」
- 装飾やアニメーションにこだわりたいなら「テキスト+」
それぞれの特徴を理解し、目的に合わせた使い分けをすることで、作業の効率と表現力を最大限に引き出すことができます。新たな映像表現に挑戦する際、あなたの選択が映像のクオリティを大きく左右することを忘れず、積極的に両者の可能性を探求してみてください。
以上、DaVinci Resolveにおける「テキスト」と「テキスト+」の違いについての解説でした。
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