ついに登場した DJI初の360度アクションカメラ「Osmo 360」。
一方、2025年4月にリリースされたInsta360 X5は、現行最強の360度カメラと評価を得ています 。
本記事ではこのDJI Osmo 360とInsta360 X5を、多角的な視点で徹底比較します。
どちらが「本命の360度カメラ」となるのか、参考にしてみて下さい。
⚙️ 基本スペック比較
DJI Osmo 360とInsta360 X5の基本スペックを比較します。
| 項目 | DJI Osmo 360 | Insta360 X5 |
|---|---|---|
| 本体 | ![]() | ![]() |
| センサー | 1/1.1インチCMOS(1インチ相当) | デュアル 1/1.28 インチ |
| 絞り | f/1.9 | f/2.0 |
| 動画(360°) | 8K50fps / 6K60fps / 4K100fps | 8K30fps / 5.7K60fps / 4K120fps |
| 静止画解像度 | 120MP | 約72MP |
| 色深度 | 10-bit D‑Log | 8-bit I-Log |
| バッテリー容量 | 1950mAh | 2400mAh |
| 使用時間 | 8K/30fpsで100分、6K24fpsで190分 | 8K30fpsで93分、5.7K24fpsで208分 |
| 急速充電 | 12分の充電で50%まで充電 | 20分で80%まで充電 |
| 重量 | 184g | 200g |
| サイズ(長さ×幅×高さ) | 61×36.3×81 mm | 46×124.5×38.2mm |
| 内蔵ストレージ | 105GB | なし |
| 防水性能 | 10m | 15m |
| レンズ形式 | 非交換式レンズ | 交換式レンズ |
🎬 画質・動画性能の比較
DJI Osmo 360とInsta360 X5のセンサーやフレームレート、色深度などのについて解説します。
センサーと解像度
- Osmo 360は、1/1.1インチの正方形センサーを採用し、センサー利用率を25%向上させています。センサー面積をフル活用することで、より大きなピクセルによる高画質・低ノイズ撮影が可能です。
- X5は、デュアル 1/1.28インチセンサーを採用し、PureVideoモードで夜間や薄暗い環境でもノイズを抑えて撮影できます。
動画性能とフレームレート
- Osmo 360は最大8K50fps対応。加えて10-bit+D‑Logカラープロファイルで編集余地が広いです。
- X5は8K最大30fps、5.7K/60fps、4K/120fps の撮影が可能。色深度は8-bitでI-Log対応。
静止画性能
- Osmo 360の静止画は最大 120MP(HDR 撮影時は 30MP)まで対応。
- X5は約72MP 静止画対応。堅実な性能ですが、Osmoの高解像度には一歩譲ります。
低照度性能とカラー表現
- Osmo 360に搭載されたSuperNightモードは、低照度環境でも比較的安定した 360° 映像が得られる一方、暗闇や特殊光条件では X5のPureVideo にやや劣るとの評価もあります。
- X5のPureVideoモードは、夜間や室内などで特に威力を発揮し、ノイズを抑えつつダイナミックレンジを保つ編集に優れています。
🧩 使い勝手とアクセサリー連携の違い
360度カメラを選ぶ際、単なるスペックだけでなく、日常的な使い勝手や周辺機器との連携も重要なポイントです。ここでは、DJI Osmo 360とInsta360 X5の操作性や周辺アクセサリーとの互換性について比較します。
📸 操作性とインターフェース
DJI Osmo 360
- Mimoアプリを使用し、DJI製品と同様の直感的な操作感。
- 本体に1.4インチの円形タッチスクリーンを搭載。スワイプやタップで各種設定にアクセス可能。
- ホットスワップに対応しており、電源オンのままアクセサリの着脱ができる点も便利。
Insta360 X5
- Insta360アプリからスマホ連携で全機能をコントロール可能。
- タッチスクリーンは従来機よりも反応が向上し、カメラ単体でも操作しやすい設計。
- インターフェースは独自性があるが、慣れると細かい設定やエフェクトが柔軟に扱える。
🔄 レンズ交換の有無
- X5は交換式レンズに対応しており、万一レンズに傷がついてもユニット交換で対応可能。
- Osmo 360は固定レンズ方式で、落下や衝突時の破損リスクには注意が必要。
マイク連携
DJI Osmo 360
- DJI Mic 2/Mic Mini に対応、ワイヤレスで高音質な音声を直接記録可能。
Insta360 X5
- 別売りのInsta360 Mic AirやUSB-C経由の外部マイクに対応。
💬 ユーザーの声
ユーザーの反応をまとめてご紹介します。
👥 総合的な印象
- DJI Osmo 360は「完成度が高い」「DJI製品と親和性が高い」といった声が多く、特に初心者やワンオペ収録をする人から高評価。
- Insta360 X5は「映像にこだわりたい」「編集前提で作品を作り込みたい」人たちに人気。特に「夜の撮影」「交換性のあるレンズ」はプロやハードユーザーに好まれている傾向です。
⚠️ DJI Osmo 360の気になる点・改善が期待されるポイント
DJI Osmo 360 は非常に高性能な360度カメラである一方、先行レビューではいくつかの改善が望まれるポイントも指摘されています。ここでは実際の使用感に基づく課題や注意点をまとめました。
360度映像の「つなぎ目」処理
- 両レンズの境界部で映像を結合する際、被写体が近いとステッチがやや不自然になることがあると報告されています。
- これは現時点ではファームウェアのチューニング段階と見られており、製品アップデートでの改善が期待されています。
高温環境とオーバーヒート
- 8Kでの長時間撮影や直射日光下での使用時に発熱する可能性があります。
- ただし、ウォーキングやサイクリングなど空気の流れがある場面では発熱は起こりにくいとの報告もあり、動きながらの使用を前提とした設計のようです。
- 6Kや4Kではオーバーヒートの報告はほぼなしという情報もあり、設定次第で安定運用は可能です。
レンズはユーザー交換不可
- Insta360 X5 と異なり、Osmo 360 のレンズはユーザー自身で交換することができません。
- レンズが傷ついた場合は、本体ごとの修理が必要となるため、レンズプロテクターの装着が強く推奨されています。
💰 価格とコストパフォーマンスの比較
360度カメラは価格も気になるところ。ここではDJI Osmo 360とInsta360 X5の価格帯と、その内容に見合ったコストパフォーマンスについて比較していきます。
🏷️ 製品価格(2025年8月時点)
| モデル | 価格(税別) | セット内容 |
|---|---|---|
| DJI Osmo 360(スタンダード) | 67,100円 | 本体+充電ケーブル+収納ポーチ |
| DJI Osmo 360(アドベンチャーコンボ) | 91,300円 | 本体+自撮り棒+バッテリーx3+レンズガードなど |
| Insta360 X5 | 84,800円 | 本体+レンズキャップ+充電ケーブル |
💡 コストパフォーマンス
| 項目 | DJI Osmo 360 | Insta360 X5 |
|---|---|---|
| 本体価格 | ◎ | ◯ |
| 同梱アクセサリー | ◎(コンボ版が充実) | △(基本は最小構成) |
| 拡張性・長期活用 | △(レンズ交換不可) | ◎(交換式レンズ、修理性) |
| ソフトウェア/アプリ | ◯(Mimoアプリ使いやすい) | ◎(AI編集やアニメーション) |
| 初心者向けのわかりやすさ | ◎ | ◯ |
| 総合コスパ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
✅ 結論:どちらがコスパが高い?
単純な本体価格ではOsmo 360の方が安い。アドベンチャーコンボにするとInsta360 X5より高くなるが、初めから予備バッテリーや充電器、自撮り棒が付属しています。
カメラ本体のみで使用することはないと思うので、周辺機器やアクセサリーを含めて考慮するべき。
まとめ|結局どっちが本命?あなたに合うのはどちらか
DJI Osmo 360とInsta360 X5は、それぞれに強みと特徴があり、一概に「どちらが上」とは言えません。以下に簡潔に整理してみましょう。
✅ DJI Osmo 360 が向いている人
- はじめて360度カメラを使う人
- DJI Micなど既存のDJI製品を使っている人
- 8Kでの滑らかな映像にこだわる人
✅ Insta360 X5 が向いている人
- 夜間・低照度での撮影が多い人
- ハードな使用でレンズを頻繁に交換する人
- AI編集を利用したい人
🎥 どちらを選んでも「間違い」ではない
どちらのカメラも、現在の360度カメラ市場においてトップレベルの性能を持っています。重要なのは、自分の使い方にマッチするかどうか。用途やスタイルに応じて選べば、どちらを選んでも満足度は高いでしょう。










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