GoPro13/Osmo Action 5Pro/Insta360 ACE PRO 2を比較!どれがおすすめ?

アクションカメラ

かつてはGoPro一択だったアクションカメラ界隈、今や三つ巴の戦国時代に突入!
今回はGoPro、DJI、Insta360の最新モデル3機種を徹底比較してみます。
この記事を読めば、あなたにぴったりの一台が見つかるはず。

各メーカーの特徴

GoPro
GoProは、2002年にアメリカ・カリフォルニア州でニック・ウッドマン氏によって設立されたアクションカメラの先駆的メーカー。サーフィン中でも撮影できる小型カメラを目指して開発されたのが始まりで、以来「耐久性」「防水性」「持ち運びやすさ」を兼ね備えたカメラとして世界中のクリエイターに愛用されています。

DJI
DJIは2006年に中国・深圳で設立されたドローンメーカーの最大手。ドローンの開発で培った高精度なジンバル制御技術や映像処理ノウハウを活かし、アクションカメラやジンバル、映像機器などにも事業を広げています。

Insta360
Insta360は、2015年に中国・深圳で設立されたカメラメーカーです。360度カメラやアクションカメラを中心に展開しており、軽量で使いやすいデザインとAIを活用した革新的な機能で注目されています。

3機種スペック比較表

GoPro HERO 13 Black、DJI Osmo Action 5 Pro、Insta360 Ace Pro 2の主要スペックを一覧で比較。

項目GoPro HERO 13 BlackDJI Osmo Action 5 ProInsta360 Ace Pro 2
最大解像度5.3K/60fps4K/120fps8K/30fps
センサーサイズ1/1.9インチ1/1.3インチ1/1.3インチ (Leica共同開発)
最大フレームレート1080p/240fps1080p/240fps1080p/240fps
手ブレ補正HyperSmooth 6.0RockSteady 3.0+FlowState Stabilization
防水性能10m (ケース使用で60m)20m (ケース使用で60m)12m (ケース使用で60m)
バッテリー容量1,900mAh1,950mAh1,800mAh
重量154g146g170g
ディスプレイ2.27インチ(背面タッチ)、1.4インチ(前面)2.25インチ(背面タッチ)、1.4インチ(前面)2.5インチ(背面タッチ、フリップ式)、1.4インチ(前面)
10bit撮影対応 (5.3K Log撮影)対応 (4K D-Log M)非対応 (8bitのみ)
その他特徴GPS、交換レンズ対応、Wi-Fi 647GB内蔵ストレージ、気圧計、ライブ配信360度撮影モード、AI編集機能
10bit撮影って?

10bit撮影とは、簡単に言うと「色をより細かく記録できる」機能です。

  • 色の粒がもっと小さくなるイメージ
    8bitでは約1,600万色ですが、10bitでは約10億色。パズルのピースが細かくなるように、色の境目が滑らかになります。
  • 写真や動画の階調が自然に見える
    空のグラデーションや肌のトーンなど、色の変化がよりなめらか。色が「ジャギジャギ」せず、きれいに映ります。
  • 後で色を調整してもキレイ
    撮ったあとに色味を変えたり明るさをいじったりしても、色ムラ(バンディング)が出にくいので、編集が安心。
  • データは大きめ
    色をたくさん記録するので、ファイルサイズや書き込みスピードを考える必要があります。

色にこだわりたい人や、あとからしっかり編集したい人におすすめの機能です。

画質について

画質はアクションカメラ選びの重要なポイント。GoPro HERO 13 Black、DJI Osmo Action 5 Pro、Insta360 Ace Pro 2の画質性能を、日中と夜間のシーンで比較します。

  • GoPro HERO 13 Black:1/1.9インチセンサーと5.3K/60fpsで、鮮やかでシャープな映像が特徴。10bit Log撮影対応で、色補正の自由度が高く、プロ向け編集に最適。日中は鮮明なディテールと自然な色再現が強みだが、夜間撮影はノイズが目立つので苦手。HDRモードで明暗差の大きいシーンもバランスよく撮影可能。
  • DJI Osmo Action 5 Pro:1/1.3インチセンサーで4K/120fps、10bit D-Log M対応。3機種の中で唯一47GBの内臓ステレージを搭載。低照度では大型センサーと最適化によりノイズを抑え、夜間撮影でも安定した画質を提供。
  • Insta360 Ace Pro 2Leica共同開発の1/1.3インチセンサーで8K/30fpsを実現。日中の映像は色鮮やかで、特に広いダイナミックレンジが魅力。ただし、10bit非対応のため、編集時の色調整はやや制限される。夜間はPureVideoモードでノイズを軽減、クリアな映像を撮影可能。
GoPro HERO 13 BlackDJI Osmo Action 5 ProInsta360 Ace Pro 2
日中
夜間

昼間の撮影って、どの機種でもキレイに撮れるのかな?

うん、日中なら3モデルとも高画質でバッチリだよ。中でもInsta360は8K撮影に対応してるから、ズームしても細かいところまでくっきり映るよ。

じゃあ夜はどう?暗いところって苦手なイメージあるけど…

そこは差が出るね。DJIとInsta360は大きめのセンサーを積んでるから、暗所でもノイズが少なくてキレイに撮れる。GoProはちょっと苦手かな。

手ブレ補正

アクションカメラの醍醐味は、激しい動きの中でも滑らかな映像を撮れること。3機種とも優秀な補正機能を搭載しています。

  • GoPro HERO 13 Black:HyperSmooth 6.0を搭載。高度な電子式手ブレ補正で、バイクやスキーなどの激しい動きでも驚くほど安定した映像を実現。ホライゾンロック機能が強化され、カメラが傾いても水平を保つ。
  • DJI Osmo Action 5 Pro:RockSteady 3.0+とHorizonSteadyを搭載。3軸補正に加え、360度ホライゾン補正でどんな角度でも水平を維持。特にマウンテンバイクや水中撮影での安定性が優秀。低照度での補正も強く、夜間のアクション撮影でもブレが少ない。
  • Insta360 Ace Pro 2:FlowState Stabilizationを採用。AIを活用した補正で、複雑な動きや回転でも滑らかな映像をキープ。360度撮影モードでは全方位の安定化が可能で、ユニークな視点の撮影に強い。ただし、8K撮影時は処理負荷の影響で補正効果がやや低下する場合がある。

操作性と使いやすさ

  • GoPro HERO 13 Black
    2.27インチの背面タッチスクリーンと1.4インチの前面ディスプレイを搭載。
    直感的なメニューとタッチ操作は初心者でも扱いやすく、GoProのQuikアプリで素早い設定変更やプレビューが可能。
    音声制御やショートカット機能も充実しており、アクション中でもスムーズに操作できる。
    ただし、メニュー構造がやや複雑で、初心者は慣れが必要な場合も。
  • DJI Osmo Action 5 Pro
    2.25インチの背面タッチスクリーンと1.4インチの前面ディスプレイ。
    DJI Mimoアプリとの連携が強力で、リアルタイムプレビューやリモート制御がスムーズ。
    ボタン配置はシンプルで、グローブをしていても操作しやすい。
    ライブ配信機能も直感的。
  • Insta360 Ace Pro 2
    2.5インチのフリップ式背面タッチスクリーンと1.4インチ前面ディスプレイ。
    フリップスクリーンはVlogや自撮りに最適で、角度調整が容易。AIを活用したアプリ編集やジェスチャー制御が特徴で、クリエイティブな撮影が直感的にできる。

バッテリー:連続撮影時間

  • GoPro HERO 13 Black:1,900mAhのバッテリーを搭載。5.3K/30fpsで約70分の連続撮影が可能(環境による)。
  • DJI Osmo Action 5 Pro:1,950mAhのバッテリー。4K/60fpsで約90分の撮影が可能で、バッテリー持ちは3モデル中最長。急速充電対応で、短時間の充電でも長く使える。
  • Insta360 Ace Pro 2:1,800mAhのバッテリー。8K/30fpsで約60分の撮影が可能だが、高解像度ゆえに消費電力がやや多い。
GoPro HERO 13 BlackDJI Osmo Action 5 ProInsta360 Ace Pro 2
容量1,900mA1,950mAh1,800mAh
4K/60fps1時間28分1時間1時間
4K/30fps1時間48分2時間30分1時間52分
1080p/24fps4時間3時間
比較ポイント

DJIがバッテリー持ちと防水性能でリードし、長時間の水中撮影に最適。Insta360は高解像度撮影に特化するがバッテリー消費がやや早め。予備バッテリーやアクセサリーの活用で、どのモデルも長時間撮影に対応可能。

撮影の幅が広がるアクセサリーと拡張性

  • GoPro HERO 13 Black
    GoProの強みは豊富な交換レンズ(超広角やマクロ、アナモフィック)。
    サードパーティ製アクセサリーも豊富で、カスタマイズ性はピカイチ。
  • DJI Osmo Action 5 Pro
    2個のDJIワイヤレスマイクにアダプタなしで直接接続可能。Vlogに最適な組み合わせ。
  • Insta360 Ace Pro 2
    Insta360は見えない自撮り棒、マグネットマウント、防水ケース、GPSリモートなどを提供。特に360度撮影モードを活かす専用レンズやマウントが特徴。Insta360アプリはAI編集機能が強力で、クリエイティブな映像制作が容易。
    フリップ式ディスプレイを活かしたVlog向けアクセサリーも豊富で、グリップキットを取り付けると超広角ミニライカカメラに。
ポイント

GoProは交換レンズの多さ。DJIはDJI Micとの相性が◎。Insta360はクリエイティブな撮影やVlogに特化したアクセサリーが魅力。

GoPro HERO13 Blackの評価が低い理由

近年のGoProは以下の理由からユーザーの評価が低くなっています。

1. 熱停止とオーバーヒート問題

高解像度や長時間撮影時に内部温度が上昇し、録画が途中で強制終了してしまうケースが頻発しているようです。バッテリー残量が十分残っていても、過剰な発熱によってカメラが自動でシャットダウンするため、炎天下や激しいアクション撮影での連続利用に大きな不安が残ります。

2. バッテリー持続時間の短さ

新しいEnduroバッテリーを採用したものの、実際には前モデル(HERO12)と大きな差はなく、4K/60fps撮影で約88分程度とライバル機よりも稼働時間が短いままです。さらに、充電速度も遅く、フル充電に2時間以上かかるため、予備バッテリー交換の手間や待機時間が増えてしまいます。

3. HERO12 Blackからの進化不足

外観やセンサー、プロセッサはほぼHERO12と同一で、画質や手ブレ補正性能に劇的な向上が見られません。交換レンズ対応やマイナーチェンジ的な機能追加はあるものの、既存ユーザーが買い替えを検討するほどのインパクトはなく、「大幅アップデート」を期待していた人ほど落胆感が強い状況です。

4. 低照度性能の弱さ

依然として1/1.9″という小型センサーを搭載するため、暗い環境ではISOを大幅に上げざるを得ず、映像にノイズや粒状感が目立ちます。専用のナイトモードも用意されておらず、夕暮れや室内、木陰の下などコントラストが低いシーンでの画質は競合機種(DJI Osmo Action 5 ProやInsta360 ACE Pro 2)に大きく劣ります。

5. アプリと操作性の不満

GoPro Quikアプリはセットアップやワイヤレス転送、クラウドバックアップで必須ですが、動作が不安定でクラッシュや接続切れが多いとの声が絶えません。本体のタッチパネルも反応が鈍い場面があり、細かい設定を行う際にストレスを感じるユーザーが多くいます。対する競合機はアプリの安定性やフロント/バリアングルスクリーンの使い勝手で差別化を図っており、この点でもGoProは見劣りしてしまっています。

結局どれがおすすめ?

項目/機種GoPro HERO13 BlackDJI Osmo Action 5 ProInsta360 ACE Pro 2
総合おすすめ度(5点満点)⭐️⭐️(2.5点)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(5点)⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5点)
昼間の画質
夜間・低照度性能
手ブレ補正性能◎(HyperSmooth 6.0)◎(RockSteady 3.0)◯(FlowState)
バッテリー持ち△(約55分で熱停止)◎(約100分)◎(約95分&高速充電)
操作性・使いやすさ△(アプリやUIに不満あり)◎(直感的で快適)◯(自由度は高いがやや複雑)
編集のしやすさ/表現の幅◯(10bit/Log対応)◎(10bit+HDRも強い)◎(FreeCaptureやAI編集)
総評定番ブランドながら、発熱・進化不足・低照度の弱さが目立ち、今はやや買い控えたいモデル画質・安定性・バランスの良さが光る万人向けの優等生クリエイティブな撮影・編集にこだわりたい人に最適なハイエンドモデル

まとめ

これらのポイントを参考に、自分の用途・予算・好みにマッチするモデルを選んでください。どの機種も一長一短がありますが、本記事で示した比較要素を軸にすれば、あなたにぴったりの「買うべき一台」がきっと見つかります!

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