Insta360 Flow 2 Pro比較レビュー:純正カメラ連携と多彩なAI追跡でスマホ撮影をレベルアップ!

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今回の記事では、Insta360から新発売されたスマホ用ジンバル「Flow 2 Pro」を徹底解説します。前モデルのFlow Proからわずか1年足らずで登場したFlow 2 Proは、様々な点が進化し、使いやすさが向上しています。特にAppleのDockKitとの連携が完全体となり、iPhoneユーザーにとって非常に魅力的な製品となっています。

DockKit連携で純正カメラがパワーアップ

Flow 2 ProはAppleのDockKitに対応しており、iPhoneと外部機器との連携が簡単に行えます。前回のFlow Proレビュー時はiOS 18が完全リリース前だったため、全ての連携機能を試すことができませんでしたが、現在はiOSとの連携が完全体となっています。

DockKitとは、iPhoneと外部機器を簡単に連携させるためのAPIのようなもので、難しい設定なしにFlow 2 ProとiPhoneを接続できます。Insta360公式アプリを使えばさらに多くの機能を利用できますが、まずは純正カメラとの連携を見ていきましょう。

純正カメラと連携することで、シネマティックフォトが使用可能になり、トラッキングも行えます。トリガーボタンを1回押すだけでトラッキングが開始され、シネマティックフォト撮影が手軽に行えます。

また、近年重要性が増している空間ビデオ撮影において、Flow 2 Proは非常に有用です。空間ビデオは外側カメラの1倍カメラでしか撮影できず、自撮りが難しいという課題がありましたが、ジンバルとトラッキング機能を使えば、手ブレを抑えながらスムーズな自撮り空間ビデオを撮影できます。例えば、旅行先で自分の思い出を空間ビデオで簡単に記録できます。

接続は、iPhoneをFlow 2 ProのNFCリーダーにかざすだけで完了します。

幅広いアプリでトラッキングが可能

Flow 2 ProはiPhone純正カメラだけでなく、カメラ機能を持つ様々なアプリでトラッキングが可能です。例えば、Instagramライブ配信をトラッキングしながら行ったり、Blackmagic Cameraアプリでプロフェッショナルな映像を撮影しながらトラッキングしたりできます。ZOOMやMeetなどの会議アプリでも、顔をトラッキングしながら常に画面中央に表示させることができます。

Insta360公式アプリでさらに多彩な機能を利用可能

Flow 2 ProとInsta360公式アプリを組み合わせることで、さらに多彩な機能を利用できます。

  • アクティブズームトラッキング: 動いている被写体を長時間追跡するのに便利な機能です。特にiPhone Proモデルのズーム機能と組み合わせることで、遠くの被写体も鮮明に追跡できます。スポーツ観戦や運動会などで活躍しそうです。
    三脚で固定して撮影するのがおすすめです。被写体を選択し、アクティブズームトラッキングまたはトラッキングプラスモードを有効にすると使用できます。マニュアルでズームを調整することも、オートズームで距離に応じて自動調整することも可能です。
  • 複数人トラッキング: 複数人がいる場合でも、全員がバランス良く画面に収まるように調整してくれます。ジェスチャーでトラッキングのオン/オフを切り替えられるため、外側カメラ使用時に画面が見えなくても操作できます。
  • プロフレーミンググリッド: 三分割構図に基づき、被写体を3点に配置するように設定できます。真ん中だけの追跡ではなく、少しずらした構図で撮影できるのが特徴です。会話の向きや視線の向きなどに合わせて効果的に使用できます。

Flow Proからの改善点

Flow 2 ProはFlow Proから細かい部分で多くの改善が施されています。

  • 折りたたみ方向の変更とバランス調整: 折りたたみ方向が変わり、ハンドルとジンバルのバランスも調整されています。これにより、Flow Proでは不可能だった、折りたたんだ状態で三脚を使用することがFlow 2 Proでは可能になりました。三脚の足も長くなり、安定性も向上しています。
  • 自撮りミラーの追加: Flow Proの背面にあった透明な部分に、Flow 2 Proでは自撮りミラーが追加されました。これにより、外側カメラでの撮影時でも構図を確認できます。

Flow ProとFlow 2 Proの比較表

機能Flow ProFlow 2 Pro
Apple DockKit対応なしあり
トラッキング機能シングルトラッキング複数トラッキング
アクティブズーム非対応対応
自撮りミラーなしあり
ハンドルデザイン通常改良
折り畳み時の三脚利用できない可能

その他の便利な機能

  • Apple Watch連携: Apple WatchのInsta360アプリからFlow 2 Proのジンバルを操作し、アングルの調整や録画の開始/停止を行えます。
  • リモート操作: iPhoneやAndroidの別のスマホを使って遠隔操作も可能です。QRコードをスキャンするだけでブラウザ上で操作できるため、アプリをダウンロードする必要がありません。友達と出かけている際に、QRコードを読み取ってもらうだけでプレビューを確認してもらうことも可能です。

まとめ

iPhoneのカメラは年々進化しており、ミラーレスカメラに匹敵するほどの性能を持つようになりました。Flow 2 Proは、そんなiPhoneの魅力をさらに引き出すためのツールと言えるでしょう。手ブレ補正だけでなく、AIを使った様々なトラッキング機能により、クリエイティブでクオリティの高い映像制作を可能にします。

様々な機能がありますが、まずはアプリをダウンロードせずにDockKit連携だけでも非常に便利なので、そこから試してみるのがおすすめです。三脚としても自撮り棒としても使えるので、初心者から上級者まで幅広く活用できるでしょう。

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