OM SYSTEM OM-3は、OMデジタルソリューションズが2025年2月に発表し、同年2月27日から販売を開始したマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラです。クラシックなデザインと先進的な機能を兼ね備えたこのカメラは、フォトグラファーの心を掴む一台として注目されています。以下にその特徴を詳しくご紹介します。
デザインと構造

OM-3は、フィルムカメラ「Olympus OM-1」からインスピレーションを受けたレトロな外観が特徴です。マグネシウム合金製のボディはわずか約413gと軽量で、IP53等級の防塵・防滴・耐低温(-10℃)性能を備えています。これにより、雨の中や寒冷地でも安心して撮影を楽しめます。コンパクトで持ち運びやすいため、旅行やアウトドアでの使用に最適です。
センサーと画質
20.4メガピクセルの積層型BSI Live MOSセンサー(OM-1 Mark IIと同じ)を搭載し、TruePic Xプロセッサとの組み合わせで高速処理と高画質を実現しています。ISO感度は200~102,400(拡張で80まで対応)で、高ISOでもノイズが抑えられ、ISO 12800までは実用的な画質が得られると評価されています。
撮影性能
OM-3は最大120fps(シングルAF時)または50fps(連続AF時)の高速連写が可能です。5軸ボディ内手ブレ補正は最大7.5段分の補正効果を提供し、暗い場所や望遠撮影でもブレを抑えます。さらに、1053点のクロスタイプ位相差AFとAIによる被写体検出(人間、鳥、動物、車など)を搭載し、動く被写体にも素早く正確にピントを合わせます。
クリエイティブ機能
前面に配置されたクリエイティブダイヤルは、カラー/モノクロプロファイルやアートフィルターに素早くアクセスできる便利な機能です。フィルムのような表現が手軽に楽しめ、個性的な写真を撮りたい方にぴったり。また、計算写真(Computational Photography)機能として、手持ち50MPや三脚80MPの高解像度ショット、ライブND(ND64まで)、ライブGND、フォーカススタックなどが利用でき、創造力を刺激します。動画性能も強化され、4K/60pやフルHD/240pに対応し、新たにシネマプロファイル(Cine1/Cine2)が追加されています。
操作性とインターフェース
236万ドットのEVFと162万ドットの3インチ可動式タッチ液晶を備え、最新のメニューシステムで直感的な操作が可能です。USB-C充電やWi-Fi経由でのスマートフォン連携にも対応し、現代的な使い勝手が追求されています。
価格とポジション
ボディ単体で約$1,999(日本では約25万円前後)、12-45mm F4.0 Proレンズキットで$2,299と、OM-5とOM-1 Mark IIの中間に位置するミドルレンジモデルです。フラッグシップ級の性能をコンパクトなボディに凝縮しており、コストパフォーマンスも魅力の一つです。
評価とターゲット
レビューでは、美しいデザインと実用性の高さが絶賛されています。特に軽量で耐候性に優れたボディと多彩なクリエイティブ機能は、旅行やストリートフォト、日常使いを重視するフォトグラファーに支持されています。ただし、グリップが浅い点や、機械式シャッターが6fpsに制限される点は、OM-1 Mark IIとの違いとして挙げられることもあります。
結論
OM SYSTEM OM-3は、レトロな魅力と最新技術を見事に融合させたカメラです。クリエイティブな表現を求める中級者から上級者、特に携帯性と耐久性を重視する方に最適な選択肢と言えるでしょう。マイクロフォーサーズの強みを活かした軽量なシステムは、撮影の自由度をさらに広げてくれます。OM-3を手に入れて、あなただけの写真の世界を切り開いてみませんか?
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