DJIの人気モデル「Osmo Action 5 Pro」と「Osmo Pocket 3」は、どちらもコンパクトなのに高画質。Vlogや日常の撮影に最適な2機種ですが、「一体どっちを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、両モデルの特徴・画質・使いやすさ・撮影スタイルの違いを比較しながら、最適な1台を見つけるお手伝いをします。
「アクティブに動き回る人向け」なのか、「じっくりと自撮りVlogを撮りたい人向け」なのか。
購入前に知っておきたいポイントを、カメラ初心者にも分かりやすく解説します。
スペック比較シート
| 項目 | Osmo Action 5 Pro | Osmo Pocket 3 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2024年 | 2023年 |
| センサーサイズ | 1/1.3インチ CMOS | 1インチ CMOS |
| 静止画解像度 | 最大 40MP | 最大 9.4MP |
| 動画解像度 | 最大 4K/120fps(通常は60fps)1080p/240fps(スロー) | 最大 4K/120fps(通常は60fps) |
| 手ブレ補正 | 電子式(HorizonSteady / Balancing) | 3軸メカニカルジンバル |
| 視野角(FOV) | 最大155°(35mm換算:約9〜17mm) | 約20mm相当(広角) |
| タッチ画面 | 前面+背面OLEDタッチスクリーン | 回転式大型タッチスクリーン |
| 防水性能 | 最大20m(ケースなし) | 防滴(別売ハウジングで防水対応) |
| 内蔵ストレージ | 64GB | なし(microSD対応) |
| バッテリー駆動時間 | 約4時間(条件により変動) | 約116分(1080p/24fps時) |
| 音声 | 内蔵マイク+DJI Mic 2対応(2台まで) | 内蔵マイク+DJI Mic 2対応 |
| 外部マイク入力 | なし(ワイヤレス対応のみ) | USB-C / ワイヤレスマイク対応 |
| 特徴的な機能 | HorizonSteadyスーパーナイトモードタイムコード同期ウェブカメラ化 | ActiveTrack 6.0美肌モード縦動画対応ライブ配信対応 |
| 重量 | 約154g(バッテリー込み) | 約179g |
| サイズ | 約71.8×44.2×32.8 mm | 約139.7×42.2×33.5 mm |
Osmo Action 5 Proとは?
DJI Osmo Action 5 Proは、アクションカメラの常識を覆すような高性能モデルです。Vlogや日常の記録、旅動画はもちろん、アウトドアやスポーツ、さらには映画のようなシネマティック映像まで、幅広いシーンで活躍します。ここでは、その注目すべき特徴を詳しく紹介します。
高画質を支える1.3インチセンサーと広角レンズ
Osmo Action 5 Proは、スマートフォンのメインカメラに匹敵する1/1.3インチの大型センサーを搭載しており、13.5ストップの広いダイナミックレンジにより、明暗差のあるシーンでも豊かな表現が可能です。さらに、40MPの高解像度静止画に対応しており、アクションカメラとは思えないほど繊細な描写を実現しています。
レンズは155°の超広角。35mm換算で最も広い画角は約9mm相当で、迫力ある映像が撮影可能。歪み補正や手ブレ補正を使っても約17mm相当の広角で安定した映像が撮れます。
アクションに強い高性能な手ブレ補正
Osmo Action 5 Proは、DJIが培ってきた手ブレ補正技術をフル活用。HorizonBalancingにより、カメラが±45°傾いても水平を維持。さらに、カメラを360°回転しても映像は傾かないHorizonSteadyも搭載。アクションシーンでも安心して使える、まさに最強レベルの電子手ブレ補正を備えています。
防水・耐久性も抜群!過酷な環境で大活躍
20m防水、堅牢なボディ設計により、海や山、雨天などの過酷な環境下でも信頼性抜群。ミラーレスやスマホでは難しい場面でも安心して撮影ができ、シーンの幅が一気に広がります。
撮影を支える便利機能と長時間バッテリー
- 4K/60FPS、最大4時間のバッテリー駆動
- 10-bit LogやHLGでの撮影対応で、グレーディングも自由自在
- 64GB内蔵ストレージにより、SDカードがなくても2時間の4K収録が可能
- 前後のタッチ対応OLEDディスプレイで、操作性も抜群
- 内蔵マイクは風切り音に強く、DJI Mic 2を2台までワイヤレス接続できるため、音声面でも高品質
さらに、バッテリーケースはモバイルバッテリーとしても使用可能で、スマホの充電までこなす優れもの。ライブ配信やWebカメラ機能、タイムコード同期などの機能も充実しており、「万能アクションカメラ」としての完成度は非常に高いです。
2. Osmo Pocket 3とは?
DJI Osmo Pocket 3は、ジンバル一体型の超小型Vlogカメラとして人気の高いモデルです。手ブレのない滑らかな映像、スマホとは一線を画すセンサー性能、手軽さと高画質を両立した設計が魅力で、Vlogや旅行好きのユーザーから支持を集めています。
1インチセンサーで背景もきれいにボケる
Pocket 3の最大の特徴は、1インチCMOSセンサーの搭載です。これはコンパクトカメラや高級スマホにも採用されるセンサーサイズで、光をたっぷり取り込めるため、暗所でもノイズの少ない映像を撮影できます。
また、センサーサイズが大きいことで被写界深度が浅くなり、背景を自然にボカすことも可能です。Vlogや旅動画で映える、美しい映像が撮れます。
ジンバル搭載で滑らかなVlog撮影が可能
Osmo Pocket 3には3軸メカニカルジンバルが内蔵されており、歩きながらの撮影でも手ブレをしっかり抑えた映画のようなスムーズな映像が得られます。電子手ブレ補正とは違い、ジンバルならではの物理的な安定感があるため、カメラワークの自由度が高く、動きのあるVlogでも安心して使えます。
手持ち撮影や自撮りに最適なコンパクト設計
重さはわずか179gと超軽量で、ポケットやバッグに入れて気軽に持ち運びできます。手に持ったまま自撮りやVlog撮影をしたい人にはぴったりのカメラです。
さらに、縦動画モードにも対応しており、スマホのSNS投稿にもそのまま活用できます。タッチスクリーンは回転式でセルフィーにも便利、UIも直感的で誰でもすぐに操作可能です。
高音質な内蔵マイクと外部マイク対応
Osmo Pocket 3は音声収録にも優れており、ステレオマイク搭載でクリアな音質を実現。さらに、DJI Mic 2のワイヤレス接続にも対応しているため、屋外でのインタビューや二人でのVlog撮影にも最適です。
充実した撮影モードとカスタマイズ性
- 4K/120FPSのスローモーション撮影
- 高精度な顔認識とActiveTrack 6.0による自動追尾撮影
- 美肌モードやタイムラプス、モーションラプスなど、Vlog撮影を楽しくする多彩な機能が揃っています。
Pocket 3は、まさに「手のひらに収まる本格カメラ」。スマホでは物足りないけど、大きな機材は使いたくないという人にぴったりな、手軽さと画質を両立した一台です。
3. 画質・センサー性能の違い
カメラ選びで最も気になるポイントのひとつが画質とセンサー性能です。Osmo Action 5 ProとOsmo Pocket 3はどちらも高性能ですが、そのアプローチや得意分野には違いがあります。ここでは、センサーサイズ、ダイナミックレンジ、色再現性、ボケ表現など、画質に関する要素を比較していきます。
センサーサイズの違い:1/1.3インチ vs 1インチ
- Osmo Action 5 Pro:1/1.3インチセンサー
- Osmo Pocket 3:1インチセンサー
Pocket 3のセンサーは浅い被写界深度を活かした「ボケ」表現がしやすく、人物や商品などの主役を引き立てる撮影に向いています。一方で、Action 5 Proはセンサー全体を広角で活かしつつ、ダイナミックレンジや電子補正を組み合わせて安定した画質を提供します。
ダイナミックレンジと色再現性
- Osmo Action 5 Pro:13.5ストップのダイナミックレンジ、10-bit Log / HLG対応
- Osmo Pocket 3:10-bit D-Log M対応、背景の階調表現に優れる
Action 5 Proは非常に広いダイナミックレンジを持ち、白飛び・黒つぶれの少ない映像を実現できます。空や逆光などのシーンでも、細部まで豊かに描写。カラーグレーディングを前提とした映像制作にも強く、シネマティックな表現に最適です。
Pocket 3も優れた色再現性を持っており、特に肌の質感や自然なトーンを出すのが得意です。被写体を自然に美しく映すことに重点が置かれている印象です。
電子補正 vs メカニカルジンバルによる画質の違い
Action 5 Proは強力な電子手ブレ補正(HorizonSteady)により、広角映像を安定させながらクロップして記録するため、画質がわずかにトリミングされることがあります。一方、Pocket 3はジンバルによる光学的な安定化を使うため、フルフレームで映像を記録でき、画質を最大限に活かしやすいです。
結論:どちらも高画質。選ぶ基準は「用途」
| 項目 | Osmo Action 5 Pro | Osmo Pocket 3 |
|---|---|---|
| センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1インチ |
| 得意なシーン | アクション、広角、過酷な環境 | 自撮り、ポートレート、Vlog |
| ボケ感 | 控えめ(広角寄り) | しっかり出る(背景ボケ可能) |
| カラープロファイル | 10-bit Log / HLG | 10-bit D-Log M |
| ダイナミックレンジ | 非常に広い(13.5ストップ) | 良好(階調豊か) |
どちらも高画質なのは間違いありませんが、広角アクション重視ならAction 5 Pro、人物や商品を美しく撮りたいならPocket 3という選び方がしっくりきます。
4. 撮影スタイルに合うのはどっち?
カメラの性能が優れていても、それが自分の撮影スタイルに合っていなければ宝の持ち腐れになってしまいます。Osmo Action 5 ProとOsmo Pocket 3は、同じDJI製品ながら「得意とする撮影スタイル」が大きく異なるのがポイントです。ここでは、それぞれが向いているシーンや使い方を比較します。
POVやマウント撮影に強いOsmo Action 5 Pro
Osmo Action 5 Proは、アクションカメラとしての柔軟性と耐久性に優れており、POV(自分視点)撮影やマウント撮影に最適です。
- チェストマウントやヘルメット、バックパック、自転車などに装着して、手を使わずに撮影可能。
- HorizonBalancingやHorizonSteadyによって、傾いたり回転しても常に水平を保った安定した映像が撮れます。
- ジンバル制御が不要なため、カメラの向きが意図せずズレることもありません。
- ミラーレスカメラにマウントして、同時に写真と動画を別視点で記録するような使い方も。
こうした特性から、「走る・登る・漕ぐ・泳ぐ」といったダイナミックなシーンでも、手軽に自然な視点で撮影ができます。
自撮りや手持ち撮影に強いOsmo Pocket 3
一方、Osmo Pocket 3は手持ちでのVlogや自撮り撮影に特化した設計。
- 手のひらサイズのボディに3軸ジンバルを搭載しているため、歩きながらでも映画のような滑らかな映像が撮影できます。
- 回転式ディスプレイで、自分を映す構図もラクラク調整。
- ActiveTrack機能で自動追尾撮影ができるため、一人撮影でもカメラが自動で動いてくれます。
- 縦撮りやSNS向けのコンテンツ作りにも最適。
ジンバルの動きによって滑らかにパンやチルトができるため、「動きを演出したい撮影」や「表情や手元をきれいに見せたいVlog」に非常に向いています。
2人での撮影やシンプルなVlogでは?
例えば旅行中のVlogなど、2人で画角に収まりたい場合は広角なAction 5 Proの方が撮りやすいという意見もあります。Pocket 3はジンバル制御によって、やや構図がズレやすいことも。
また、「設定など気にせず、とにかく手軽に撮りたい」という人にとっては、Action 5 Proのシンプルさやマウントの自由度が魅力です。
比較まとめ(撮影スタイル別)
| 撮影スタイル | Osmo Action 5 Pro | Osmo Pocket 3 |
|---|---|---|
| POV撮影(主観視点) | ◎ マウントに強い | △ ジンバル制御が必要 |
| 手持ちVlog | ○ 広角で映る | ◎ スムーズなジンバル映像 |
| 屋外アクティブ撮影 | ◎ 防水・頑丈・マウント可 | △ 持ち歩きやすさは○ |
| 自撮り・室内撮影 | ○ 広角で全身OK | ◎ 表情や構図がキレイ |
| 二人での撮影 | ◎ 広角で安定構図 | △ 画角が狭めな時も |
どちらも優秀ですが、アクション派ならAction 5 Pro、トークや演出重視ならPocket 3というのが、おおまかな目安です。
5. 操作性と使いやすさの違い
どれだけスペックが高くても、実際に手に取って「使いやすい」と感じられるかは非常に大事なポイントです。ここでは、Osmo Action 5 ProとOsmo Pocket 3の操作性やユーザーインターフェース、周辺機器との相性など、実用面での違いを比較してみましょう。
タッチ操作と画面の見やすさ
Osmo Action 5 Pro
- 前面と背面のデュアルOLEDディスプレイを搭載。両方ともタッチ対応で直感的な操作が可能です。
- 背面画面は屋外でも見やすい高輝度設計。太陽の下でも視認性は良好です。
- メニュー構成もシンプルで、撮影モードや設定の切り替えがスムーズ。
Osmo Pocket 3
- 特徴的なのは、回転式の大型タッチスクリーン。画面をくるっと回せば、自撮りモードに即切り替えできます。
- メニューのレスポンスも良く、スマホ感覚で使える操作性は初めての人にもわかりやすいです。
- 撮影モードやジンバル設定も画面上から素早くアクセスできます。
設定や操作の手軽さ
- Action 5 Proは、ジンバルがない分だけ物理的にとにかくシンプルで直感的。電源を入れればすぐ撮れる、という気軽さが魅力です。
- 一方のPocket 3は、ジンバルを使う関係で起動にやや時間がかかるものの、その分構図や安定感に優れる操作性があります。パン・チルトの手動操作も可能。
周辺機器・アクセサリーとの相性
- Osmo Action 5 Proはアクションカメラとしての規格に近いため、GoProマウント互換の豊富なマウントやアクセサリーに対応。リュック、ヘルメット、自転車など、幅広い取り付け方ができます。
- Pocket 3は専用アクセサリーが多く、三脚・マイク・ワイヤレスハンドルなどが豊富に用意されていますが、アクションマウント系との相性はやや限定的です。
音声・マイク設定も簡単
- 両機種ともDJI Micに対応しており、ワイヤレス接続でクリアな音声収録が可能。
- 内蔵マイクも高品質で、風切り音対策やノイズ除去も優秀。
- 接続・録音設定も非常に簡単で、マイクを近づけて自動ペアリングが可能です。
操作性の比較まとめ
| 項目 | Osmo Action 5 Pro | Osmo Pocket 3 |
|---|---|---|
| タッチ画面 | 前後2画面(タッチ対応) | 回転式1画面(大画面) |
| 操作性 | シンプルで素早い起動 | 多機能で柔軟な制御 |
| マウント互換性 | 高(GoPro系と互換) | 専用アクセサリー中心 |
| 自撮り切り替え | 手動構え or 前面画面 | 回転スクリーンで即切替 |
| ジンバル操作 | 非対応 | パン・チルト・ロック対応 |
結論としては、「すぐに撮れてどこでも使えるのがAction 5 Pro」、「画面で見ながら丁寧に撮れるのがPocket 3」といったイメージです。どちらが自分のスタイルに合っているかを、使い勝手の面からも考えてみましょう。
7. まとめ|あなたに合うのはどっち?
Osmo Action 5 ProとOsmo Pocket 3は、どちらもDJIが誇る高性能な小型カメラですが、それぞれ得意とするシーンや使い方に違いがあります。
選ぶ基準は「どんな映像を、どんなスタイルで撮りたいか」。ここまでの内容をふまえて、簡潔に整理してみましょう。
✅ Osmo Action 5 Proが向いている人
- 自転車やバイクに取り付けて撮影したい
- 屋外やアクティブな環境で使いたい
- 撮影時に細かい設定なしで、すぐ撮りたい
- 防水・耐久性が必要
- 編集で色をしっかり作り込みたい(10-bit Log対応)
➡ アクティブで直感的な撮影スタイルにピッタリ!
✅ Osmo Pocket 3が向いている人
- 自撮りやトーク中心のVlogを撮りたい
- 室内・街歩き・手持ち撮影が多い
- 滑らかなカメラワークや構図にこだわりたい
- SNS向けの縦動画を気軽に撮りたい
- 被写体を印象的に見せたい(背景ボケなど)
➡ 映像に表現力や滑らかさを求める人に最適!
✅ 迷ったら「撮りたい映像」を基準にしよう
| 比較軸 | Osmo Action 5 Pro | Osmo Pocket 3 |
|---|---|---|
| センサー | 1/1.3インチ CMOS | 1インチ CMOS |
| 手ブレ補正 | 電子補正(HorizonSteady) | 3軸ジンバル |
| 自撮り・Vlog向き | ○ | ◎ |
| アクション撮影向き | ◎ | △ |
| 防水性能 | 20mまで対応 | 防滴のみ(別売ケース必要) |
| 操作性 | シンプル・即撮影 | 多機能・構図重視 |
| 映像表現の幅 | 広角&安定感重視 | 被写体重視・ボケ感重視 |
どちらを選んでも、スマホでは難しい本格的な映像表現が実現できます。
大事なのは、自分のライフスタイルや表現したい映像に合っているかどうか。
あなたが撮りたい「世界」は、どちらのレンズで切り取りますか?




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