タイに来て5年。タイ人の彼女とバンコクで入籍しました。今回はその経験をもとにタイ人と日本人がバンコクで国際結婚を行う際の手順について解説します。
まずタイと日本どちらから申請を行うかを決めます。状況によりどちらからでも出来ますが、私も彼女もタイに住んでいるので、まずタイで入籍をします。その後日本でも入籍を届け出るという手順で行います。
どんな書類が必要か、どこに行けばいいか、費用はいくらか、どのくらいの期間でできるのか、をわかりやすく書いたのでタイ人と入籍が決まったという方は参考になると思います。
1. 必要書類の準備
結婚することが決まったら、まず初めにすることが在タイ日本大使館に提出する書類を準備することです。
日本人が準備する書類
• パスポート: 原本とコピー。
• ワークパーミット(労働許可証): 原本とコピー。
• 戸籍謄本: 発行日から3ヶ月以内のものを3通。
実家にいる親に代理で取得してもらいタイまで送ってもらう方法もありましたが、今回は一時帰国したタイミングで取得しました。
・住民票、タイに住んでいる場合は大使館に届け出ている在留届
• 在職証明書と収入証明書: 勤務先に依頼して作成。レターヘッド付きが望ましく、公的機関の認証は不要。言語は日本語、タイ語、英語のいずれでもOK。
タイ人が準備する書類
• パスポート: 原本とコピー(未取得の場合は不要)。
• 住居登録証(タビアンバーン): 原本とコピー。
• 身分証明書(IDカード): 原本とコピー。
2. 在タイ日本大使館での手続き
在タイ日本大使館に行って「結婚資格宣言書」と「独身証明書」と「パスポート証明」を申請します。
必要な書類
• 上記で準備した書類一式。
• 証明発給申請書: 大使館窓口に置いてある。(バンラック区役所で申請する場合、パスポート証明書も必要と記入する)
•「結婚資格宣言書」作成のための質問書: 大使館窓口に置いてある。
申請は本人が行うことが推奨されます。
3. 証明書の受け取り
申請日の翌開館日に、申請受理票と手数料を持参して大使館で受け取ります。
手数料
• 結婚資格宣言書: 540バーツ。
• 独身証明書: 380バーツ。
• パスポート証明書: 660バーツ。
4. タイ外務省での認証取得
次にチェンワッタナーにあるタイ外務省領事局で、上記の証明書の認証を受けます。
日本大使館で取得した結婚資格宣言書と独身証明書は日本語なので、タイ語に翻訳してからタイの外務省で認証してもらう必要があります。
必要な書類
• 結婚資格宣言書と独身証明書(大使館で取得したもの)。
• これらのタイ語訳文。
• 日本人のパスポートのコピー。
翻訳は外務省周辺の翻訳業者に依頼することが一般的です。
翻訳と手続きは自分でやると大変なので業者にお願いしました。費用5,212.50バーツ。
5. バンラック区役所での婚姻届提出
今回私たちはバンコクのバンラック区役所にて婚姻届を提出しました。
バンラック区役所での婚姻の届け出は最低でも2回は区役所に行く必要があります。
1度目は準備した書類のチェックを担当者にしてもらい、不備があれば修正、問題がなければ届出をする日を予約します。
予約した日にもう一度行き、書類の提出、サインなどをして承認されます。
さらにバンラック区役所では書類を持っていくだけでなく、通訳者1人、婚姻の承認者2人が必要です。
通訳者:入籍相手が日本語が話せるかどうかは関係なく、別に通訳者を1人準備して届出に同行してもらう必要があります。今回も彼女が日本語が話せるから不要ではと考えていましたがそれはダメでした。入籍届け出の際は区役所の担当者が話すことを通訳者が通訳しながら進めます。
今回は彼女の会社の日本語が話せる同僚にお願いしました。
婚姻の承認者:入籍を届け出る書類にタイ人の承認者2人分のサインが必要です。
これは彼女の弟夫婦にお願いしました。
必要な書類
• タイ外務省で認証された書類
• パスポート
婚姻登録証が発行されれば、タイでの手続きは完了です。
手続きが完了した後にフォトコーナーで写真を撮りました。
6. 日本側での婚姻届提出
タイの婚姻登録証を取得後、3ヶ月以内に日本側に婚姻届を提出します。
日本側に婚姻届を提出する方法は2つあります。
1.日本の本籍地役場に直接行って提出
2.在タイ日本大使館に行って提出
今回は偶然日本に一時帰国するタイミングがあったので市役所に直接行って提出しました。
必要な書類:
• タイの婚姻登録証の原本とコピー。
• タイの住居登録証(タビアンバーン)の原本とコピー。
• 上記2点の日本語訳文。
• 日本人の戸籍謄本2通。
• 婚姻届(大使館または市役所窓口に置いてある)。
まとめ
以上が、バンコク在住の日本人男性とタイ人女性が入籍を行う際の手順です。
参考にしてもらえたら嬉しいです。
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