RX100M5にはコンパクトカメラには珍しく内蔵NDフィルターを備えていますが、おまけ程度の機能なので強い日差しの下では役に立ちません。
そこで今回はRX100M5に外付けのNDフィルターの装着を可能にするフィルターアダプターをご紹介します。
RX100M5専用フィルターアダプター
僕が購入したのはJJCという中華メーカーのフィルターアダプターです。僕は現在タイに住んでいるので、LAZADA(タイのAmazon)で購入しましたが日本のAmazonにも同様のものがあります。
内容物はフィルターアダプター本体、キャップ、ストラップ、シールx2
この商品はレンズの先にシールでフィルターアダプターを装着するようになっています。
予備のシールが2つも付いているので、もし取り付けに失敗してもやり直せるのはいいですね。
外観はこんな感じ。先ほども言いましたが、レンズの先に両面シールで取り付ける仕組みです。
取り付けるとこんな感じ。キャップも付属しているので見た目がかっこよくなります。キャップはストラップ穴があるので無くしてしまいそうな人はストラップをつけることも可能。私はキャップは必要ないかな。
このフィルターアダプターは52mm径のフィルターを装着できるようになります。
NDフィルターの取り付け
フィルターアダプターだけでは意味がないので、今回はk&f conceptの可変NDフィルターを一緒に購入しました。
Amazonで評価が高く比較的安価で手に入るということでこれにしました。
NDフィルターを装着してみました。
見た目の印象がグンと引き締まってかっこいいです。
電源をONにするとフィルターアダプターごとレンズがせり出します。
ジンバルに載せてみました。実際はこうやってジンバルに載せて使おうと思ってます。
NDフィルターをつけるメリット
なぜRX100M5にNDフィルターが必要なのかをシネマティックvlog撮影の観点から説明します。
動画を映画のように仕上げるには編集の段階でカラーグレーディングをする必要があります。カラーグレーディングとは簡単に言えば色の編集のことです。映画には独特の色味があります。ソニーのカメラにはs-log2という色編集を前提とした撮影設定があります。いわゆるlog撮影というやつです。撮影の時にs-log2に設定すると後から色を編集しやすくなり、映画のような色味を出すことができます。しかしRX100M5のs-log2は自動的にISO1800からの設定になっています。光量が少ない室内や夜間なら問題ないのですが、日差しが照りつける昼間の撮影となると感度が高すぎて白飛びしてしまいます。
F値を上げればいいのでは?と思う方もいるかもしれません。たしかにF値を上げれば光量を抑えることができますね。しかしそうすると開放で得られるボケ感が失われてしまいます。ボカしたくないとき、例えば風景だけを撮るならそれもありかもしれませんが、私の場合は人物の背景をボカしたいので基本絞りは開放にしています。RX100M5はコンパクトデジカメの中では比較的大きい1インチセンサーを搭載しています。
じゃあシャッタースピードを上げたら?という人もいるかもしれません。しかしそれはおすすめしません。
これも動画撮影ならではの理由があります。動画というのは基本的にはシャッタースピードを固定します。30fpsならシャッタースピードは1/60に、60fpsなら1/120にというように1/(fps x 2)に設定するのが基本です。このように設定することで動画で見たときに自然に滑らかに動いているように見えます。これを光量を抑えたいがためにシャッタースピードを早くしてしまうとパラパラした不自然な動きになってしまいます。
このように動画撮影の設定はスチルほど自由度がありません。ならば直接的にレンズに入る光をできるだけ抑えようということでNDフィルターが必要なのです。ご理解いただけたでしょうか。
まとめ
ということでRX100M5でシネマティックvlogを撮影できる環境が整いました。
後日作例をお届けできればなと思います。
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