写真を撮るとき、カメラが「どれだけの時間、光を取り込むか」を決めるのがシャッタースピードです。
これを理解すると、ブレのない写真や動きを表現した写真が思いのままに撮れるようになります。
この記事では、シャッタースピードの基本から、写真表現にどう活かせるのかをわかりやすく解説します。
シャッタースピードの基本知識
▶ シャッタースピードとは?
カメラのシャッターが開いている時間のこと。単位は「秒」や「分数」で表されます。
- 速いシャッタースピード(例:1/1000秒):動きが止まって見える。スポーツや動物撮影に最適。
- 遅いシャッタースピード(例:1/10秒や1秒):動きがブレて写る。夜景や水の流れの表現に使える。
▶ シャッタースピードの一例
シャッタースピード | 作例 | 特徴 |
---|---|---|
1/2000秒 | 鳥の羽ばたき | 一瞬を止める |
1/500秒 | スポーツ、子供の走る姿 | ブレを抑える |
1/60秒 | 手持ちスナップ | ブレにくいがギリギリ |
1/4秒 | 夜景、光跡 | 三脚推奨、動きが表現できる |
10秒 | 星景写真 | 超長時間露光、幻想的な描写 |
シャッタースピードの決め方
▶ 1. 被写体の動きに合わせる
- 動きが速い → シャッタースピードも速く
- 動きが遅い → やや遅めでもOK
▶ 2. 手ブレを避けるには?
「1/焦点距離」秒が一つの目安。
例:50mmのレンズ → 1/50秒以上に設定すれば手ブレしにくい。
シャッタースピードで表現できる世界
▶ 動きを止める(高速シャッター)
子供がジャンプした瞬間、1/1000秒で撮影!
空中でピタッと止まった一瞬を切り取る。
▶ 動きを写し込む(低速シャッター)
滝を1秒のシャッタースピードで撮影。
水が絹のように流れて幻想的な写真に!
シャッタースピードと他の設定の関係
シャッタースピードを変えると、写真の明るさ(露出)も変化します。
設定項目 | 効果 |
---|---|
シャッタースピード | 光の取り込む時間を調整 |
絞り(F値) | 光の入る量を調整 |
ISO感度 | 光を受け取る感度を調整 |
この3つをバランスよく使うことが、正しい露出のカギです。これを「露出の三角形」と呼びます。
おすすめの練習方法
- 自宅で水を注ぐ様子を撮ってみよう(高速・低速両方)
- 交差点の車のライトを撮る(スローシャッターで光の軌跡)
- 子供やペットを連写(シャッタースピードと動きの関係が学べる)
まとめ
- シャッタースピードは「動き」と「明るさ」の両方を左右する重要な設定
- 撮りたいシーンや表現したい雰囲気に応じて使い分けよう
- 「止める or 流す」を意識して撮影すると表現力がアップ!
カメラの設定は最初は難しく感じるかもしれませんが、シャッタースピードの理解は写真の幅を大きく広げてくれます。
何度も試して、自分の理想の一枚を撮ってみてください!
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