SIGMAから新しいミラーレスカメラが発表されました。
その名も「SIGMA BF」。
この記事では、SIGMA BFのスペックをSIGMA FPと比較しつつ解説します。
比較表
比較項目 | SIGMA BF | SIGMA FP |
---|---|---|
発売日 | 2025年4月 | 2019年10月 |
価格 | 約385,000円(2025年4月発売予定) | 約180,000円 |
撮像素子 | 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー | 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー |
マウント | Lマウント | Lマウント |
有効画素数 | 約2460万画素 | 約2460万画素 |
記録メディア | 内部メモリー(230GB)、USBバックアップ | SD/SDHC/SDXCカード、USB 3.0経由ポータブルSSD |
アスペクト比 | 21:9、16:9、3:2、A Size、4:3、6x7、1:1 | 21:9、16:9、3:2、A Size、4:3、7x6、1:1 |
ビデオフォーマット | MOV: H.264, H.265, L-Log | CinemaDNG(8/10/12ビット)、MOV: H.264(ALL-I, GOP) |
AFシステム | 位相差AF+コントラスト検出AF | コントラスト検出AF |
手ブレ補正方式 | 動画のみ電子式 | 電子式 |
静止画ベースISO | ベース感度 [静止画撮影] ISO 320 [動画] MOV: ISO 320、Log撮影時: ISO 1250 | ベース感度 静止画撮影:ISO 100,640 動画撮影:CinemaDNG 12 bit / HDMI RAW:ISO 100, 3200 MOV / CinemaDNG 10 bit, 8 bit, HDMI 4:2:2 8 bit:ISO 100, 640 |
ISO設定範囲 | ISO 100~102400(拡張:6, 12, 25, 50) | ISO 100~25600(拡張:6~102400) |
シャッター | 電子シャッター | 電子シャッター |
シャッター速度 | 1/25600~30秒、Bulb(最長5分) | 30秒~1/8,000秒, Bulb (最長5分) |
ビューファインダー | なし(外部接続不可) | オプションのEVF-11搭載可能 |
ディスプレイ | 3.2″ タッチスクリーン(2,100,000ドット) | 3.15″ タッチスクリーン(2,100,000ドット) |
連続撮影可能枚数 | 約260枚 | 約280枚 |
連続動画撮影可能時間 | 約60分 | 約70分 |
操作性 | シンプルで直感的なUI(触覚ボタン&ダイヤル) | 伝統的なコントロール(ダイヤル&QSボタン) |
拡張性 | アクセサリー接続に制限あり | マイクジャック、冷靴、外部モニター/レコーダー対応 |
質量 | 約446g(バッテリーを含む)、約388g(本体のみ) | 422g (SDカード, バッテリー込), 370g (ボディ単体) |
外形寸法(幅×高さ×奥行) | 約130.1×72.8×36.8mm | 112.6×69.9×45.3mm |
各項目の詳細解説
1. 製品概要と背景
- SIGMA BF
2025年2月に発表された最新モデル。シンプルなデザインと内部ストレージにより、直感的な操作を重視した設計。 - SIGMA FP
2019年10月発売のコンパクトモデルで、写真とビデオの両方に優れた性能を発揮。
2. デザインと構築
- SIGMA BF
- 寸法:130.1 x 72.8 x 36.8 mm
- 重量:バッテリー込み446g
- 素材:一体型アルミニウム構造
- 特徴:洗練された現代的なデザイン。直感的な触覚ボタンとダイヤル。
- SIGMA FP
- 寸法:112.6 x 69.9 x 45.3 mm
- 重量:バッテリーとSDカード込み422g
- 素材:アルミニウム製
- 特徴:伝統的なコントロール方式で、ビデオ撮影時の操作性が抜群。アクセサリーとの互換性にも優れる
3. ストレージと接続性
- SIGMA BF
- 内部ストレージ:約230GB搭載
- 接続方法:USBストレージでバックアップ可能
- 注意点:メモリーカードスロットがないため、撮影後のデータ管理に注意が必要。長時間のビデオ撮影には不向きか。
- SIGMA FP
- 対応メディア:SD、SDHC、SDXCカード(UHS-II対応)やUSB 3.0経由でのポータブルSSD接続
- 利点:柔軟なストレージ運用が可能。
4. ビデオ機能とAFシステム
- SIGMA BF
- ビデオフォーマット:MOV形式のH.264、H.265、L-Logに対応
- AFシステム:位相差AFとコントラスト検出AFのハイブリッドシステム
- SIGAM FP
- ビデオフォーマット:CinemaDNG(8ビット、10ビット、12ビット)およびMOV形式のH.264(ALL-I、GOP)をサポート
- AFシステム:コントラスト検出のみ
5. ISO感度とシャッター性能
- SIGMA BF
- 静止画ベースISO:320(ビデオおよびLog撮影では1250)
- 設定範囲:ISO 100~102400、拡張設定あり(ISO 6, 12, 25, 50)
- SIGMA FP
- 静止画ベースISO:100
- 設定範囲:ISO 100~25600、拡張では6~102400
6. ユーザーインターフェースと操作性
- SIGMA BF
- UIデザイン:シンプルで直感的。3つの機能ボタン、1つのコントロールダイヤル、タッチスクリーン。
- ポイント:メニュー操作が少なく、撮影に集中できる環境を提供。
- SIGMA FP
- UIデザイン:伝統的なコントロールとダイヤル、QSボタンを搭載
- ポイント:操作性が高く、映像撮影時に必要な各種設定へのアクセスが容易。アクセサリーとの組み合わせにより、カスタマイズ性も抜群です。
7. ビューファインダーとディスプレイ
- SIGMA BF
- ディスプレイ:3.2インチ、2,100,000ドットのタッチスクリーンLCD
- 制限:ビューファインダー(EVF)は非搭載。外部モニターやレコーダーへの接続も制限あり
- SIGAM FP
- ディスプレイ:3.15インチ、2,100,000ドットのタッチスクリーンLCD
- オプション:EVF-11ビューファインダーの追加が可能。複数のアクセサリー対応で、撮影環境を柔軟に構築できる
8. 連続撮影可能枚数とその他の機能
- SIGMA BF
- バッテリー:BP-81使用、静止画約260枚、連続撮影は約60分
- その他:IBISやチルトスクリーン、マイクジャック、ヒートシンク未搭載。シンプルな設計が特徴。
- SIGMA FP
- バッテリー:BP-51使用、静止画約280枚、連続撮影は約70分
- その他:マイクジャック、大型ヒートシンク、外部モニター/レコーダー接続が可能。
まとめ:どちらのカメラがあなたに最適か?
SIGMA BFは、シンプルで直感的な操作性が魅力の一台。どちらかと言えばスチル(写真撮影)向き。ライカのような所有欲を満たす洗礼されたボディデザイン。
一方、SIGMA FPは、ビデオ撮影やクリエイティブな映像表現に強みを持ちます。アクセサリーとの互換性が高いため、シーンに合わせたカスタマイズが可能です。動画、映像制作に向いていると言えます。
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