タイ人と結婚している私は、タイで結婚ビザの申請を行いました。今回はそのリアルな体験談を書いてみようと思います。タイで結婚ビザを検討されている方は是非参考にしてみてください。
今回私たちはタイのローカル業者に結婚ビザ(Non-O)の申請を依頼しました。業者に言われた流れは、まずNon-Oビザを申請し3ヶ月の滞在可能期間を取得、その後、21日間の滞在許可を申請、最後に11ヶ月間の結婚ビザを取得するというものでした。
今回は、その初めのステップである3ヶ月のビザの申請当日の体験を紹介します。
結婚ビザ申請に必要な書類
赤文字はタイ人の妻が準備する書類、青文字は日本人の私が準備する書類です。
- IDカード
- 入籍証明書原本(予備を含む)+コピー
- 入籍証明書の表 koro2(คร.2) 英語版
- 戸籍謄本
- 売買契約書
- 土地所有権証明書
- 最低400.000バーツ以上の銀行残高と通帳
- 預金残高証明書(原本+コピー)
- 滞在届出の証明書(TM30)
- 日本人パスポート(原本+コピー)
- 2人で撮った写真数枚
申請当日:チェンワッタナーのイミグレーションへ
申請を行う場所は、チェンワッタナー(Chaeng Watthana)にある政府機関が集まるビル内のイミグレーションオフィスです。
チェンワッタナーイミグレーションへの行き方
最寄りの駅はMRTピンクラインのGovernment Complex駅ですが、そこからイミグレが入るビルまで20分ほど歩きます。なのでタクシーで行くのが最もスムーズだと思います。今回は私達は車を持っているので、自ら運転して行きました。
朝8:45に家を出発し、9:20に到着しました。到着後、ビルの入り口でパスポートを提示して荷物検査を受けました。空港のような厳重さに少し驚きつつ、中に入りました。
業者との待ち合わせは朝10時だったのですが、来る途中に業者から「書類を忘れて取りに帰るので遅くなる」との連絡があり、いきなりの不安がよぎりつつ、その間、私たちはコーヒーを買ったり、フードコートを見て回ったりして時間を潰しました。
「業者に事前に確認のメッセージを送っておけばよかった」とつぶやく妻。
タイでは業者でもこの様なことはよく起こります。
10:30ごろ、業者から「到着した」と連絡がありました。そしてイミグレーションに行く前に通帳をアップデートしておくように言われました。ビザの申請当日の日付での口座情報が必要みたいです。
各銀行の窓口とATMがある一階に行き、言われた通り、結婚ビザ申請の条件の1つである400,000バーツを入れてる口座に、当日追加で100バーツを入れて、通帳をATMでアップデートしました。
イミグレーションでの申請プロセス
10:40に業者と合流し、イミグレーションに入りました。
中はとても混雑していて、時間がかかりそうだなと感じましたが、業者の動きは素早かったです。
私たちは待機スペースに座り、業者が用意した書類にサインをして、必要な書類を渡しました。
その後、業者は整理券も取らずに直接窓口へ行き、書類を提出していました。どうやら業者には特別な力があるようです。
数分後、私たち夫婦が窓口に呼ばれました。そこで、出会いの経緯やタイでの生活についての質問を受けました。妻が対応してくれたのでスムーズに進みましたが、窓口の担当者から「2人で撮った写真は?」と聞かれ、一瞬不穏な空気が流れます。
業者は妻がタイ人だから写真は不用だと勝手に思っていたようで、私たちも写真について何も言われていませんでした。業者も焦った様子でしたが、私たちは事前に調べて写真を準備していました。(準備してて良かったー)
2人で住んでいるコンドミニアムのリビングや寝室、結婚式で撮った写真などを担当者に見せます。
しかし、さらに「コンドミニアムの前で2人で撮った写真も必要」と言われ、そこまでは準備していませんでした。一瞬焦りましたが後で自宅に帰ってから写真を撮影し、業者に送り、業者からイミグレに送ることで何とか了承を得られました。その後、窓口のカメラで1人ずつ写真を撮影し、11:00にはすべてが完了しました。
アンダーテーブル(裏金)の存在
申請が終わったとき、業者から「今日はこれで以上です。帰っていいよ」と言われました。予想以上に早く終わり、驚きました。
今回業者に支払った料金には「アンダーテーブル」も含まれており、そのおかげでスムーズに進んだようです。しかし、この「アンダーテーブル」という慣習には少しモヤモヤした気持ちが残ります。
公にはこうした裏金は存在しないとされていますが、妻によると、特にチェンワッタナーのイミグレーションではこうした行為が依然として行われており、アンダーテーブルを支払わない場合対応が悪くなったり、後回しにされるようです。
実際、Googleマップでここのイミグレのレビューを見ても、訪れた多くの日本人や外国人が窓口の対応の悪さや待ち時間の長さについての不満が書かれていました。
今回、業者を通じてアンダーテーブルを支払ったことで、30分もせずに申請が完了したのはある意味「正解」だったのだと思います。
業者を使うメリット
ビザ申請を代行する業者にもランクのようなものがあり、私たちが依頼した業者は特に力を持っているようです。実際に業者と窓口担当者とのやりとりを見て、どれだけ業者が優遇されているかを感じました。朝一で個人で整理券を取っても、力がある業者が先に対応される。自分たちだけでやらなくて本当に良かった。
まとめ
タイでの結婚ビザの申請は、まだ第1ステップの段階ですが業者を使うことでスムーズに進みました。
しかし、そこにはアンダーテーブルという慣習が絡んでおり、少し複雑な気持ちも残ります。それでも目的を達成するために、この方法が必要だったのだと納得しています。
タイで結婚ビザを取得しようと考えている方には、業者を利用することをおすすめします。少し費用はかかりますが、ストレスを大幅に減らしてくれるはず。
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