Lightroomで紅葉レタッチ「トーンカーブを使いこなす」

こんにちは。フォトきのこ(@pfoto_mushroom)です。
今年も紅葉の季節になり写真を撮りに行く人も沢山いるのではないでしょうか。

そこで今回は紅葉の写真をレタッチしてみたいと思います。
この記事を読めば紅葉レタッチの手順が理解できると思うので、Lightroomでのレタッチのやり方の参考にしてみてください。

Lightroomで紅葉をかっこよく印象的にレタッチ


今回レタッチする写真です。昨年撮ったやつです。もうシーズン後半の赤赤とした紅葉です。

それではいきましょう。

明るさの調整


ライトの項目を解説します。
露光量は大きく下げて全体的に暗くします。
コントラストは上げて影を濃くします。
ハイライトと白レベルは上げて、シャドウと黒レベルは下げます。
こうする事で全体的に暗いながらも、明暗差がはっきりとした写真になります。

カラーの調整

次にカラーの項目を解説します。

色温度は少しだけ黄色寄りにする事で青みをなくしています。

レッド

色相 +20
彩度 -25
輝度 +20

オレンジ

色相 0
彩度 -40
輝度 -20

イエロー

色相 0
彩度 -80
輝度 0

グリーン

色相 0
彩度 -80
輝度 0

元写真には背景に葉っぱの緑や黄色があります。これらの色はレタッチに不要なので、それぞれ彩度を下げて取り除きます。

紅葉の色を構成する赤とオレンジの彩度は下げ過ぎずかつ単調にならないように輝度に差をつけています。

赤の色相をオレンジ寄りにする事で嘘っぽいレタッチにならないようにしています。

トーンカーブで明暗差をさらにつける

トーンカーブで明暗差をさらにつけて雰囲気を仕上げていきます。

ライトの項目で明るさの調整はしましたが、それだけではどうしても調整しきれない写真の「雰囲気」があります。
そこをトーンカーブを使って仕上げていきます。
トーンカーブを使いこなせるようになれば写真が与える印象を自在にコントロールできます。

人によってやり方が違うかもしれませんが、私は基本的には編集点を3つ打ってそれらを上下させる感覚でやっています。

ハイライト、ミッドトーン、シャドウの3つです。

今回はハイライトとミッドトーンを上げて、シャドウを下げています。こうする事で明暗差がはっきりして、コントラストが強くなります。
私は少しグレーがかった黒が好きなので、黒レベルを少しだけ上げています。
この辺は正解はないのでいろいろ試してみることをおすすめします。

レタッチ完了


紅葉の色合いは色温度やカラーミキサーのレッドやオレンジの項目で調整できます。
今回は嘘っぽくならない程度の印象的な赤を目指してみました。

明るさはシャドウになる部分を黒つぶれしない程度に出来るだけ暗くして、紅葉の葉が浮き上がるような感じにしました。

紅葉の写真はレタッチしがいがあるので是非参考にしてみてください!