2025年9月17日、DJIは多くのドローンファンの期待を超える新製品「DJI Mini 5 Pro」を発表しました。これまでのMiniシリーズが築き上げてきた「249g以下の軽量ボディ」というコンセプトはそのままに、カメラ性能と飛行性能をフラッグシップ機に迫るレベルまで引き上げた、まさに”Pro”の名にふさわしいモデルです。
DJI Mini 5 Pro vs DJI Mini 4 Pro スペック比較表
まずは、両モデルの主要スペックを比較してみましょう。
| スペック項目 | DJI Mini 5 Pro | DJI Mini 4 Pro |
|---|---|---|
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| カメラセンサー | 1インチ CMOS | 1/1.3インチ CMOS |
| 有効画素数 | 5000万画素 | 4800万画素 |
| 動画性能 | 4K/120fps (スローモーション) 4K/60fps HDR | 4K/100fps (スローモーション) 4K/60fps HDR |
| カラーモード | 10-bit D-Log M, HLG | 10-bit D-Log M, HLG |
| ISO感度 | 最大 12800 | 動画: 最大6400 |
| ジンバル | ロール軸回転 225° | ロール軸回転 -135°~45° |
| 障害物検知 | 全方向 + 前方LiDAR (低照度対応) | 全方向ビジョンシステム |
| 最大飛行時間 | 36分 (標準バッテリー)<br>52分 (Plusバッテリー) | 34分 (標準バッテリー)<br>45分 (Plusバッテリー) |
| インテリジェント機能 | 進化したActiveTrack 360° | ActiveTrack 360° |
| 重量 | 約249.9g | 249g未満 |
ここが進化した!DJI Mini 5 Proの5つの革新ポイント
1. カメラ性能の飛躍的向上:ついに搭載された「1インチセンサー」
DJI Mini 5 Proの最大の進化点は、なんといってもミニドローンとして世界で初めて搭載された1インチCMOSセンサーです。これは、これまで上位モデルであるDJI Airシリーズに採用されてきたもので、センサーサイズが大型化したことにより、特に夕暮れや夜景といった低照度環境下での撮影において、ノイズが少なく、より多くの光情報を取り込んだディテール豊かな映像を記録できます。
さらに、動画性能も強化され、4K/120fpsのスローモーション撮影に対応。これにより、動きの速い被写体を滑らかでシネマティックなスロー映像で表現することが可能になりました。
2. 表現の幅を広げる新たなカメラワーク
ジンバル性能も大幅に進化しました。Mini 5 Proは225°の広範囲なロール軸回転に対応し、縦向き撮影も可能です。これにより、地面から空を見上げるようなダイナミックな視点の映像や、これまでにない独創的な回転映像を簡単に撮影できるようになりました。
また、新たに搭載された48mm中望遠モードは、被写体の質感を際立たせ、背景を圧縮することで映像に奥行きを与える効果が期待できます。
3. 安全性と飛行時間の向上
安全性においては、前方にLiDARセンサーを新たに搭載したことで、夜間など光量が少ない環境でも障害物検知が可能になりました。これにより、都市の夜景撮影などでも、より安心してフライトに集中できます。
飛行時間も、標準バッテリーで最大36分、別売りのインテリジェントフライトバッテリーPlusを使用すれば最大52分へと延長され、バッテリー残量を気にすることなく、じっくりと撮影に取り組むことができます。
4. より賢くなったインテリジェント機能
被写体を自動追尾する「ActiveTrack 360°」も進化を遂げ、トラッキング性能が向上しました。速度、機敏性、安全性のバランスが取れた、よりスムーズで信頼性の高い追尾撮影が可能です。また、マスターショットやクイックショットといったお馴染みの機能も引き続き搭載されており、誰でもプロのようなカメラワークを手軽に実現できます。
5. 高速データ転送
撮影後のワークフローも快適になります。Mini 5 ProはWi-Fi 6に対応し、最大100MB/秒という高速での素材転送が可能になりました。これにより、高画質な大容量データをスマートフォンやPCへ素早く転送し、編集作業にスムーズに移行できます。
まとめ:Mini 5 Proは「買い」か?
DJI Mini 5 Proは、単なるマイナーアップデートではありません。1インチセンサーの搭載は、249g以下のドローンにおける「画質の壁」を打ち破る大きな一歩と言えるでしょう。
- 本格的な映像制作を目指すクリエイターや、プロのサブ機を探している方にとっては、そのカメラ性能と飛行性能から見て、間違いなく「買い」のモデルです。
- ドローン初心者であっても、進化した障害物検知機能とインテリジェント機能により、安全かつ手軽に高品質な空撮を始めることができます。
一方で、DJI Mini 4 Proも依然として非常に高性能なドローンであり、趣味の空撮やSNS投稿がメインのユーザーにとっては十分な性能を持っています。価格改定などがあれば、コストパフォーマンスの面で魅力的な選択肢となるでしょう。
今回のDJI Mini 5 Proの登場は、軽量ドローンの可能性を大きく広げ、空撮の世界をさらに身近でクリエイティブなものにしてくれる一台と言えます。










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