DJI RS5 vs RS4 / RS4 Pro / RS4 Mini比較、違いを徹底解説|あなたに合う1台はどれ?

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2026年1月29日、DJIから待望の新型ジンバル「DJI RS 5」が発売されました。前モデルのDJI RS 4から約2年というサイクルで登場した本機は、トラッキング性能の大幅強化、全軸への微調整ノブの搭載、電子ブリーフケースハンドルの新採用など、数々の進化を遂げています。

一方で、RS 4シリーズには標準モデルの「RS 4」、大型カメラにも対応するプロ向けの「RS 4 Pro」、軽量コンパクトな「RS 4 Mini」という3モデルが揃っており、それぞれ異なる用途や撮影スタイルに対応しています。最新のRS 5と各RS 4シリーズを比較した場合、何がどう変わったのか、どのモデルが自分のニーズに合うのかを判断するのは容易ではありません。

この記事では、DJI RS 5とRS 4シリーズ全3モデルのスペックと特徴を徹底的に比較し、あなたの用途・予算・撮影スタイルに最も合ったジンバルを見つけるためのガイドを提供します。

まず、4モデルの主要スペックを一覧表で確認しましょう。各数値はDJI公式発表・公式サイトの情報をもとに整理しています。

スペック項目RS 5RS 4RS 4 ProRS 4 Mini
発売時期2026年1月2024年4月2024年4月2025年2月
本体重量1.46kg(BG33含む)1.07kg(本体のみ)1.24kg(本体のみ)890g(QR含む)
最大積載量3kg3kg4.5kg2kg
安定化アルゴリズム第5世代第4世代第4世代第4世代
モータートルクRS4比+50%向上—(基準)RS4比+20%向上
バッテリー駆動時間(標準)最大14時間最大12時間最大13時間最大13時間
急速充電65W対応約1時間でフル充電非対応非対応対応30分で5時間分
大容量バッテリー装着時駆動時間BG70で最大30時間BG70で最大29.5時間BG70で最大29時間非対応
タッチスクリーン1.8インチ OLED1.8インチ OLED1.8インチ OLED1.8インチ OLED
自動軸ロック第2世代(三脚同時開閉対応)第2世代第2世代第2世代
全軸微調整ノブ○(全軸)△(前後のみ)△(前後のみ)×
縦撮り対応アクセサリー不要第2世代ネイティブ対応第2世代ネイティブ対応
トラッキング機能RS強化型スマートトラッキングモジュール(人物・車両・ペット・任意)RSスマートトラッキングモジュール(人物のみ・別売)RSスマートトラッキングモジュール(人物のみ・別売)RSスマートトラッキングモジュール(人物のみ・コンボ付属)
電子ブリーフケースハンドル○(新型・対応)×(別売のみ)×(別売のみ)○(Miniサイズコンボ付属)
Z軸インジケーター○(新搭載)×××
Focus Pro モーター対応数最大2台最大1台最大2台非対応
Bluetoothカメラ制御対応ブランドSony/Canon/NikonPanasonic/FujifilmSony/Canon/NikonSony/Canon/NikonSony/Canon/Nikon
DJI Focus Pro/Transmission対応×
希望小売価格(単体)68,860円56,980円86,900円51,480円

※価格はすべて希望小売価格(税込)。重量・駆動時間は公式発表値。

DJI RS 5 ― 最新世代の集大成

RS 5はRoninシリーズの第5世代にあたる現行最上位ミドルクラスモデルです。最大積載量はRS 4と同じ3kgに据え置かれていますが、第5世代RSスタビライゼーションアルゴリズムと最大トルク50%向上により、動きの激しい撮影シーンやローアングル撮影でも安定した映像を得やすくなっています。

最も注目すべき新機能が、RS強化型スマートトラッキングモジュールです。従来のRSスマートトラッキングモジュールでは人物のみに対応していたトラッキング機能が、RS 5では車両・ペット(犬・猫)・任意の物体にまで対応。さらに、ジンバル本体のタッチスクリーン上でライブ映像を確認しながら被写体を選択できるため、複数人が映るシーンでも正確なトラッキング対象の指定が可能になりました。

バランス調整においては、全3軸すべてに微調整ノブを搭載したことで、セットアップ時間が大幅に短縮されています。RS 4では前後軸のみにノブが設けられていたため、他の軸はプレートを手動で動かして調整する必要がありました。RS 5ではすべての軸をノブで精密に調整でき、シネマレンズなど重量のある機材でもスムーズなセットアップが行えます。

新登場の電子ブリーフケースハンドルもRS 5の目玉機能の一つです。RSA通信ポートを通じてジンバルとカメラを直接制御でき、ハンドル側でズームを、本体側でフォーカスを操作するといった役割分担が可能。PanasonicとFujifilmを含む5ブランドのカメラでBluetoothシャッター制御にも対応しました。バッテリーは65W急速充電に対応し、約1時間でのフル充電が可能。標準駆動時間も14時間とRS 4から15%延長されています。

希望小売価格は単体で68,860円。同シリーズとして一段階上のRS 4 Pro(86,900円)より安価でありながら、最新の機能を多数搭載しています。

DJI RS 4 ― コストパフォーマンスに優れた標準モデル

RS 4はRS 5の直接の前モデルであり、2024年4月に発売されました。第4世代スタビライゼーションアルゴリズムと最大3kgの積載量を持ち、一般的なミラーレスカメラとズームレンズの組み合わせであれば多くのシーンをカバーできます。

RS 5と比較した場合の主な相違点は、全軸微調整ノブが前後軸のみに限定される点、トラッキングモジュールが人物のみ対応の旧世代モデルであること(別売)、電子ブリーフケースハンドルが非対応であること(通常のブリーフケースハンドルは別売で使用可)、バッテリー充電時間が長い点などです。

ただし、RS 4はRS 5登場後も引き続き販売されており、希望小売価格は単体56,980円とRS 5より約1.2万円安価です。すでにRS 4を所有しているユーザーが買い替えを検討する際は、RS 5の新機能がどれだけ自分の撮影スタイルに刺さるかを基準に判断するとよいでしょう。

DJI RS 4 Pro ― 大型機材を使うプロフェッショナル向け

RS 4 Proは、最大積載量4.5kgというRS 4シリーズ最大のパワーを持つフラッグシップモデルです。RS 4比でモータートルクが20%向上しており、大型シネマカメラや望遠レンズを組み合わせた重量級セッティングでも安定した映像を実現します。

DJI Focus Proモーターを最大2台接続できるデュアルフォーカスモーター対応も大きな特徴です。フォーカスとズームを同時に遠隔制御できるため、映画・CM・ドキュメンタリーなど商業制作の現場で高い利便性を発揮します。DJI LiDAR Range Finderとの組み合わせによるLiDARフォーカスシステムもRS 4 Pro専用の機能です。

希望小売価格は単体86,900円と4モデルの中で最も高価ですが、積載量の余裕と豊富なプロ向けアクセサリー対応が求められるシーンでは唯一無二の存在感を持ちます。トラッキングモジュールや電子ブリーフケースハンドルへの対応については、RS 4と同様に別売アクセサリーでの対応となります。

DJI RS 4 Mini ― 軽量コンパクトで持ち運びを優先するユーザーへ

RS 4 Miniは、RS 4シリーズの末っ子として2025年2月に発売された最軽量モデルです。クイックリリースプレートを含めた重量は890gとRS 4の1.07kgより大幅に軽く、長時間の手持ち撮影やVlog・旅行撮影など機動力が求められる用途に最適です。

最大積載量は2kgですが、ソニーα7シリーズとFE 24-70mm F2.8 GM IIといった組み合わせにも対応しており、多くの一般的なミラーレス一眼で十分なパフォーマンスを発揮します。RS 4ファミリーとして第4世代スタビライゼーションアルゴリズム・第2世代自動軸ロックを搭載しつつ、スマートトラッキングモジュールをコンボモデルで付属(人物対応)しているのも魅力です。

バッテリーはRS 4 Miniと本体が一体化した構造で取り外しはできませんが、最大13時間の駆動と急速充電(30分で5時間分)に対応。Mini専用の小型ブリーフケースハンドルがコンボモデルに付属します。希望小売価格は単体51,480円と4モデルで最も手頃です。

トラッキング機能の進化

RS 5が搭載する「RS強化型スマートトラッキングモジュール」は、RS 4シリーズの旧モジュールから大きく進化しています。人物・車両・ペット・任意物体へのトラッキング対応に加え、ジンバル本体のタッチスクリーン上でリアルタイム映像を確認しながら被写体を選択できるようになりました。最大追跡距離は10m。RS 4シリーズでは旧モジュールがタッチスクリーンに映像非表示だったため、誰をトラッキングしているか判断しにくいという課題がありましたが、RS 5でこの問題が解消されています。

バランス調整の快適さ

RS 5の全軸微調整ノブは、実際の撮影現場での使い心地に直結する改善です。RS 4では前後軸のみにノブが搭載されており、他の軸の調整はアームを直接動かして固定する必要がありました。RS 5では3軸すべてにノブが設けられたことで、カメラやレンズを変えるたびに発生するバランス調整がより短時間・高精度で行えます。この違いは特にシネマレンズや重量のある機材を頻繁に交換するユーザーにとって非常に大きなメリットです。

積載量と対応機材の範囲

積載量で選ぶならRS 4 Pro一択です。4.5kgという積載量は、フルフレームミラーレス+大型ズームレンズ+外付けマイク+LEDライトといったフル装備セッティングにも余裕で対応します。RS 5とRS 4は同じ3kgですが、RS 5はモータートルクが50%向上しているため、同じ重量のカメラでもよりスムーズな動作が期待できます。RS 4 Miniの2kgは軽量構成に適しており、スマートフォン用ホルダーを使えばスマホ撮影にも対応できます。

バッテリーと充電性能

RS 5の最大の実用的進化のひとつが、65W急速充電への対応です。約1時間でフル充電が完了するため、撮影の合間に短時間の充電でも1日の撮影を継続しやすくなっています。RS 4シリーズ(Pro含む)は急速充電に非対応で、充電に時間がかかります。RS 4 Miniは急速充電に対応しているものの、バッテリーが取り外せない一体型構造のため、複数バッテリーでの運用ができない点に注意が必要です。大容量バッテリーグリップBG70を使えば、RS 5は最大30時間という長時間駆動も実現できます。

価格帯と費用対効果

4モデルの価格は51,480円(RS 4 Mini)から86,900円(RS 4 Pro)まで幅があります。RS 5は68,860円と中間帯に位置しつつ、最新世代の機能を網羅しているためコストパフォーマンスは高いといえます。一方、RS 4は引き続き56,980円で購入でき、基本的なスタビライゼーション性能は十分なため、予算を抑えつつジンバルを使いこなしたいユーザーにとって依然として有力な選択肢です。

RS 5をおすすめしたいのは、最新のトラッキング性能を活かして人物・動物・乗り物など多様な被写体を追いかけながら撮影したいビデオグラファーや、バランス調整を手早く済ませたい方、急速充電の恩恵を受けたい方です。ソロクリエイターや小規模スタジオでの本格運用にも適しており、RS 4からのステップアップとして最も有力な選択です。

RS 4 Proをおすすめしたいのは、大型シネマカメラ・望遠レンズなど重量級機材を使うプロフェッショナルや、LiDARフォーカスシステムやデュアルフォーカスモーターを駆使した精密なフォーカスコントロールを求める映像クリエイターです。商業映像・ドラマ・ドキュメンタリー制作など、機材の限界性能を引き出したい現場向けです。

RS 4は、すでに流通在庫で購入できる現行モデルとして、コストを抑えつつ十分なパフォーマンスを求める方に向いています。一般的なミラーレス撮影であれば不満を感じる場面は少なく、アクセサリー流用などの観点でRS 3からのアップグレードにも適しています。

RS 4 Miniは、ミラーレス一眼を持ち歩いて旅行・Vlog・イベント撮影をするユーザーに最適です。軽さと手軽さを優先したい方や、撮影機材の総重量を抑えたい方は、RS 4 Miniの890gという軽量さが日々の撮影の快適さを大きく左右します。

DJI RS 5とRS 4シリーズ3モデルを比較してきましたが、それぞれに明確な存在理由と得意分野があります。

RS 5は、最新世代のトラッキング機能・全軸微調整ノブ・電子ブリーフケースハンドル・急速充電といった実用的な進化が詰まった、現在のところ最もバランスの取れたミドルクラスジンバルです。新しいカメラ周辺機器に投資する意志があり、撮影の作業効率を高めたいと考えているならRS 5は最有力候補になります。

一方、RS 4は引き続き底堅い選択肢であり、RS 4 Proは大型機材ユーザーの頼れるパートナー、RS 4 Miniは機動力重視の撮影に欠かせないコンパニオンとして、それぞれ異なるニーズに応えています。

ジンバル選びは単純なスペック比較だけでなく、実際の撮影スタイル・機材構成・予算のバランスが重要です。この記事が、あなたにとって最適な1台を見つける手助けになれば幸いです。

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