旅行の思い出を美しい映像で残したい、そんなあなたのために、Vlog撮影に必要なカメラ設定を基礎から詳しく解説します。初心者でもすぐに実践できる具体的な数値設定と、シーン別の調整方法をご紹介していきます。
旅行Vlog|カメラ設定の基本
旅行Vlogを撮影する際には、いくつかの重要なカメラ設定項目があります。これらを理解して適切に設定することで、誰でもクオリティの高い映像を撮影することができます。
動画撮影における3つの重要な設定要素
カメラの明るさを決定する要素は、F値、シャッタースピード、ISO感度の3つです。これらは相互に関係しており、バランスよく調整することで適切な露出の映像を撮影できます。
まず理解しておきたいのは、この3つの設定要素がそれぞれ異なる役割を持っているということです。F値は明るさとボケ感をコントロールし、シャッタースピードは動きの表現を決定し、ISO感度は暗い場所での撮影を可能にします。

設定の優先順位と調整の流れ
カメラ設定を行う際には、正しい順序で調整していくことが大切です。一般的には、シャッタースピード、F値、ISO感度の順番で設定していくとスムーズに調整できます。
- 1シャッタースピード
- 2F値
- 3ISO感度
この順序を守ることで、映像のブレを防ぎながら、理想的な明るさとボケ感を実現できます。特に初心者の方は、この流れを意識して設定を行うことをおすすめします。
シャッタースピードの設定方法
シャッタースピードは、動画撮影において最も重要な設定項目のひとつです。適切なシャッタースピードを選ぶことで、自然な動きの映像を撮影することができます。
フレームレートに合わせたシャッタースピードの基本
シャッタースピードは、フレームレートの2倍の数値に設定するのが基本です。30fpsで撮影する場合は1/60秒、24fpsで撮影する場合は1/50秒に設定します。
この設定により、映像に適度な残像感が生まれ、自然で滑らかな動きを表現できます。Vlogや記録用の撮影では30fpsが一般的で、シネマティックな雰囲気を出したい場合は24fpsを選択するとよいでしょう。

フリッカー現象への対策
室内撮影で蛍光灯やLED照明がある場合、フリッカーと呼ばれる映像のチラつきが発生することがあります。これは電源の周波数とシャッタースピードが合っていないために起こる現象です。
東日本で撮影する場合は、シャッタースピードを1/50秒または1/100秒に設定します。西日本で撮影する場合は、1/60秒または1/120秒に設定することでフリッカーを抑えることができます。旅行先の地域に応じて、適切なシャッタースピードを選択しましょう。
シャッタースピード設定の注意点
一本の動画を作成する際には、できる限り同じシャッタースピードで撮影することが重要です。シーンごとにシャッタースピードが変わると、編集時につなぎ目で違和感が生じてしまいます。
ただし、極端に明るい屋外から暗い室内に移動する場合など、やむを得ない状況では柔軟に調整する必要があります。その場合でも、基本となる数値からの変更は最小限に抑えるよう心がけましょう。
F値の設定と背景ボケの活用
F値は絞りとも呼ばれ、レンズを通る光の量を調整する設定です。同時に、映像の背景ボケの強さもコントロールできるため、Vlogの表現において非常に重要な要素となります。
F値と明るさ・ボケの関係
F値の数字が小さいほど、レンズを通る光の量が多くなり、明るい映像が撮れます。同時に、背景が大きくボケた印象的な映像を作ることができます。逆に、F値の数字を大きくすると、画面全体にピントが合ったパンフォーカスの映像になります。
旅行Vlogでは、被写体を際立たせたい場合はF2.8からF4程度の低いF値を使用します。風景全体をくっきり撮影したい場合は、F8からF11程度の高いF値を選択するとよいでしょう。


Vlog撮影におけるF値の推奨設定
初心者の方には、F4前後での撮影をおすすめします。この設定であれば、適度な背景ボケを得られる上、ピント合わせもそれほど難しくありません。
F値を開放(最も小さい数値)にして撮影すると、美しいボケ感が得られますが、ピント合わせが非常にシビアになります。特に自撮りや動きながらの撮影では、ピントがずれてしまうリスクが高まります。
シーン別のF値設定例
カフェでの食事シーンや、街中での自撮りなど、被写体を強調したい場合はF2.8からF4に設定します。観光地の風景や、建築物を撮影する際は、F8からF11に設定することで、細部までシャープな映像が撮影できます。
また、夜景を撮影する場合は、F値を低めに設定して光を多く取り込む必要があります。ただし、明るさが不足する場合は、後述するISO感度の調整も併せて行います。
ISO感度の設定と調整方法
ISO感度は、カメラのセンサーが光をどれだけ増幅するかを示す数値です。暗い場所での撮影を可能にする重要な設定ですが、使い方には注意が必要です。
ISO感度の基本的な考え方
ISO感度の数値を上げると、暗い場所でも明るい映像を撮影できるようになります。しかし、ISO感度を上げすぎると、映像にノイズ(ザラつき)が発生してしまいます。
基本的には、ISO感度は100から始めて、必要に応じて徐々に上げていくという考え方で調整します。まずはシャッタースピードとF値で明るさを調整し、それでも明るさが足りない場合にISO感度を上げるという順序が理想的です。

旅行Vlogでの推奨ISO感度設定
明るい屋外での撮影では、ISO100から400程度で撮影できます。曇りの日や、明るい室内では、ISO800から1600程度が目安となります。
薄暗いレストランや、夕暮れ時の撮影では、ISO1600から3200程度まで上げる必要があるかもしれません。ただし、カメラの機種によってノイズの出方が異なるため、事前にテスト撮影を行い、許容できるISO感度の上限を把握しておくことをおすすめします。

最近のカメラには、デュアルベースISOという機能を搭載した機種があります。これは、特定のISO値でノイズが最小化される設計のことです。
例えば、一部のカメラではISO800がベース感度となっており、この数値で撮影するとノイズが少なく、ダイナミックレンジも広くなります。お使いのカメラにこの機能がある場合は、取扱説明書で確認し、積極的に活用しましょう。
ホワイトバランスの設定
ホワイトバランスは、映像の色味を決定する重要な設定です。適切に設定することで、自然な色合いの映像を撮影できます。
ホワイトバランスの基本設定
太陽光の色温度は約5500Kです。屋外での撮影や、迷った際には、まずこの数値を基準に設定するとよいでしょう。室内撮影では、照明の種類に応じて調整が必要になります。
記録用のVlogであれば、オートホワイトバランスでも十分な場合が多いです。しかし、質の高い映像を目指す場合は、撮影場所ごとに固定のホワイトバランスを設定することをおすすめします。

ホワイトバランスを固定する理由
オートホワイトバランスで撮影すると、シーンごとに色味が変化してしまい、編集時の色調整が非常に困難になります。特に、一つの場所で複数のカットを撮影する際には、ホワイトバランスを固定しておくことで編集作業が格段に楽になります。
旅行先で様々な環境を移動しながら撮影する場合でも、屋外は5500K、室内は3200K程度といった基準を決めておくと、統一感のある映像を作ることができます。
映像サイズとフレームレートの設定
映像サイズとフレームレートは、動画の品質と容量に大きく影響します。用途に応じて適切な設定を選びましょう。
フルHDか4Kか
旅行Vlogの撮影では、フルHD(1920×1080)がおすすめです。4Kは確かに高画質ですが、ファイルサイズが非常に大きくなり、編集にも高性能なパソコンが必要になります。
また、旅行中はストレージ容量にも限りがあります。長時間の撮影を行う場合、フルHDの方が実用的です。YouTubeやSNSに投稿する場合でも、フルHDで十分な画質を確保できます。
フレームレートの選択
日常的なVlogや記録映像には、30fpsが最適です。滑らかな動きを表現でき、見やすい映像になります。一方、映画のような雰囲気を出したい場合は、24fpsを選択します。
60fpsは、スポーツやアクションシーンなど、動きの速い被写体を撮影する際に有効です。ただし、ファイルサイズが大きくなるため、必要な場面でのみ使用するとよいでしょう。
ビットレートの設定
ビットレートは、1秒あたりのデータ量を示す数値で、高いほど高画質になります。フルHDで撮影する場合、24から50Mbps程度が目安です。
ビットレートを上げすぎると、ファイルサイズが大きくなりすぎるため、撮影する内容に応じて適切な数値を選択しましょう。一般的なVlogであれば、30から40Mbps程度で十分な画質が得られます。
屋外撮影での設定ポイント
屋外での撮影は、旅行Vlogの中心となる場面です。明るい日中と、夕暮れ時では設定を変える必要があります。
日中の屋外撮影設定
晴天の日中は光量が非常に多いため、基本設定では明るすぎる映像になることがあります。フレームレートが30fpsの場合、シャッタースピードは1/60秒が基本ですが、明るすぎる場合は1/100秒や1/125秒に変更します。
それでも明るすぎる場合は、NDフィルターの使用を検討しましょう。NDフィルターはレンズ用のサングラスのようなもので、入ってくる光の量を減らしてくれます。F2.8などの明るいレンズを使用している場合は、NDフィルターがほぼ必須となります。
推奨設定値(日中屋外)
映像サイズはフルHD、フレームレートは30fps、シャッタースピードは1/60秒から1/125秒、F値はF4からF8、ISO感度は100から400、ホワイトバランスは5500Kが基本設定となります。
背景をボカしたい場合はF値を低く、風景全体を撮影したい場合はF値を高くするなど、撮影意図に応じて調整を行います。
夕暮れ時の撮影設定
夕暮れ時は光の色温度が変化し、独特の雰囲気を持った映像が撮影できます。この時間帯は光量が急速に減少するため、ISO感度を上げる必要があります。
ISO800から1600程度まで上げることになりますが、できるだけ低い数値で撮影できるよう、F値を低めに設定します。ホワイトバランスは、オレンジがかった雰囲気を残したい場合は5500Kのままで、より自然な色合いにしたい場合は3500K程度に下げます。
室内撮影での設定ポイント
カフェやレストラン、美術館など、室内での撮影は旅行Vlogに欠かせません。屋外とは異なる設定が必要になります。
明るい室内での基本設定
ショッピングモールや、明るいカフェなどでは、シャッタースピード1/50秒から1/60秒、F値F2.8からF4、ISO800から1600程度が目安となります。
照明の種類を確認し、蛍光灯やLEDがある場合はフリッカー対策としてシャッタースピードを調整します。東日本では1/50秒、西日本では1/60秒に設定することで、チラつきを抑えることができます。
暗い室内での撮影設定
薄暗いレストランや、バーなどでの撮影では、可能な限りF値を低くして光を取り込みます。F2.8以下のレンズがあると、このような場面で非常に有利です。
ISO感度は1600から3200程度まで上げる必要がありますが、ノイズが気になる場合は、撮影後の編集でノイズ低減処理を行うことも検討します。また、テーブルに置いた小型LEDライトなどで、さりげなく補助光を加えることも効果的です。
ホワイトバランスの調整
室内は照明の種類によって色温度が大きく異なります。白熱灯の場合は3200K程度、蛍光灯の場合は4000K程度を基準に調整します。
より正確な色合いを求める場合は、白い紙をカメラに映してカスタムホワイトバランスを取得する方法もあります。この方法を使うと、その場所の照明に最適化された色合いで撮影できます。
手ブレ対策と機材の活用
旅行中は歩きながらの撮影が多くなるため、手ブレ対策は非常に重要です。カメラの設定だけでなく、撮影技術や機材の活用も考えましょう。
カメラ内手ブレ補正の活用
最近のカメラには、強力な手ブレ補正機能が搭載されています。この機能を必ずオンにして撮影しましょう。ただし、手ブレ補正は万能ではないため、基本的な撮影姿勢も重要です。
カメラは両手でしっかりと持ち、脇を締めて体に近づけます。歩きながら撮影する際は、膝を柔らかく使い、上下の揺れを吸収するイメージで歩くと、滑らかな映像が撮影できます。
ジンバルの使用
よりプロフェッショナルな映像を目指す場合は、ジンバルの使用を検討します。ジンバルは電動式のスタビライザーで、歩きながらでも驚くほど滑らかな映像が撮影できます。
スマートフォン用の小型ジンバルから、一眼カメラ用の本格的なものまで、様々な製品があります。旅行の荷物を考慮しながら、自分に合ったジンバルを選びましょう。
三脚の活用シーン
三脚は、固定ショットの撮影やタイムラプスに必須のアイテムです。旅行用には、小型で軽量なミニ三脚が便利です。
カフェでの食事シーンや、風景をじっくり撮影したい場合など、カメラを固定できる場面は意外と多くあります。テーブルに置けるサイズの三脚があれば、様々な撮影パターンに対応できます。
撮影前の準備とチェックリスト
旅行先で慌てないために、事前の準備とチェックが重要です。特に海外旅行の場合は、現地で設定を調整する余裕がないこともあります。
カメラ設定のプリセット保存
カメラの多くは、よく使う設定をプリセットとして保存できる機能があります。屋外用、室内用など、いくつかのパターンを事前に設定しておくと、撮影時の切り替えがスムーズになります。
また、旅行前に実際の撮影を想定したテスト撮影を行い、設定を確認しておくことをおすすめします。これにより、旅行先で「映像が暗すぎる」「色が変」といったトラブルを防ぐことができます。
バッテリーとストレージの管理
旅行中は充電の機会が限られることがあります。予備バッテリーを複数用意し、モバイルバッテリーでの充電も検討しましょう。
ストレージ容量についても、余裕を持った準備が必要です。SDカードは複数枚用意し、定期的にデータをバックアップする習慣をつけましょう。
撮影当日のチェック項目
撮影開始前には、映像サイズ、フレームレート、ホワイトバランス、ISO感度の上限設定などを確認します。特に、前回の撮影から設定が変わっていないかチェックしましょう。
また、音声の録音レベルも確認します。外部マイクを使用する場合は、接続と録音レベルを必ずテストしてから撮影を開始します。
シーン別のカメラ設定実例
実際の旅行シーンごとに、推奨されるカメラ設定を具体的に見ていきましょう。
観光地での風景撮影
有名な観光地や、美しい自然風景を撮影する場合の設定例です。映像サイズはフルHDまたは4K、フレームレートは24fpsまたは30fps、シャッタースピードは1/50秒または1/60秒に設定します。
F値はF8からF11程度にして、全体にピントが合うようにします。ISO感度は100から400程度で、晴天であればISO100が理想的です。ホワイトバランスは5500Kに固定します。この設定で、細部までシャープで色鮮やかな風景映像を撮影できます。
カフェでの食事シーン
料理や飲み物を美しく撮影したい場合の設定です。F値はF2.8からF4程度にして、背景をぼかし、料理を際立たせます。シャッタースピードは室内の照明に応じて1/50秒または1/60秒です。
ISO感度は明るいカフェであれば800から1600程度、薄暗い場合は1600から3200程度まで上げます。ホワイトバランスは照明の種類に合わせて調整しますが、自然な色合いを求める場合は3500Kから4500K程度が目安です。
街歩きの自撮りシーン
歩きながら自分を撮影する場合は、手ブレ補正を最大限に活用します。F値はF4からF5.6程度にして、ピント合わせを楽にします。F値を低くしすぎると、動きながらの撮影ではピントが合わなくなるリスクがあります。
シャッタースピードは1/60秒が基本ですが、明るい日中は1/100秒程度に上げてもよいでしょう。ISO感度は屋外であれば100から400程度です。ホワイトバランスは5500Kに設定します。
夜景撮影
夜の街並みや、イルミネーションを撮影する場合は、三脚の使用をおすすめします。手持ちの場合は、ISO感度を上げざるを得ませんが、ノイズとのバランスを考慮する必要があります。
F値はF2.8以下の明るいレンズがあれば理想的です。シャッタースピードは1/50秒または1/60秒を維持し、ISO感度で明るさを調整します。ISO1600から3200程度が目安ですが、カメラの性能によってはISO6400程度まで上げることもあります。
撮影後の確認とデータ管理
撮影が終わったら、すぐに映像を確認する習慣をつけましょう。設定ミスや撮影ミスに気づけば、その場で撮り直すことができます。
映像のチェックポイント
カメラの液晶画面で、明るさ、ピント、手ブレの有無を確認します。可能であれば、ヘッドフォンを使って音声もチェックしましょう。風切り音やノイズが大きい場合は、マイク設定や撮影方法を見直します。
また、長時間撮影する場合は、途中で設定が変わっていないか定期的に確認することも大切です。特に、誤ってダイヤルを回してしまい、知らないうちに設定が変わっていることがあります。
バックアップの重要性
旅行中に撮影したデータは、その場でバックアップを取ることをおすすめします。SDカードの故障や紛失に備え、複数の保存先にデータを分散させておきましょう。
スマートフォンにデータを転送する、ポータブルSSDにコピーする、クラウドにアップロードするなど、複数のバックアップ方法を組み合わせることで、大切な映像を守ることができます。
カメラ設定のカスタマイズと応用
基本設定に慣れてきたら、自分なりのカスタマイズを加えていきましょう。撮影スタイルや好みに応じて、設定を調整することで、より個性的な映像を作ることができます。
ピクチャープロファイルの活用
多くのカメラには、映像の色味やコントラストを調整できるピクチャープロファイル機能があります。初心者の方は標準設定で問題ありませんが、編集でのカラーグレーディングを前提とする場合は、フラットなプロファイルを選択することもあります。
ただし、フラットなプロファイルで撮影した映像は、編集での色調整が必須となります。編集スキルに自信がない場合は、カメラの標準設定やVivid設定で撮影する方が、見栄えの良い映像を簡単に得られます。
オートモードとマニュアルモードの使い分け
全ての設定をマニュアルで行うのが理想的ですが、旅行中は撮影チャンスを逃さないことも重要です。ISO感度はオートにして、シャッタースピードとF値だけを固定するという方法も実用的です。
ただし、ISOオートを使用する場合は、上限値を設定しておきましょう。上限を設定しないと、暗い場所で自動的にISO感度が上がりすぎて、ノイズだらけの映像になってしまうことがあります。
設定の記録と振り返り
撮影した映像の設定情報(メタデータ)を確認し、どの設定でどのような映像が撮れたかを記録しておくと、次回の撮影に活かすことができます。
特に気に入った映像があったら、その時の設定をメモしておきましょう。シーンごとの最適な設定が徐々に分かってくるため、撮影のたびに上達を実感できるはずです。
よくある失敗とその対策
初心者がよく陥る失敗とその対策を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
明るすぎる・暗すぎる映像
屋外から室内に移動した際など、明るさが適切でない映像になってしまうことがあります。これは、前のシーンの設定のまま撮影を続けてしまったことが原因です。
撮影環境が大きく変わる場合は、必ずカメラの設定を見直す習慣をつけましょう。また、カメラの液晶画面は周囲の明るさに影響されるため、ヒストグラムや露出計を確認する方が確実です。
ピンボケの映像
F値を低く設定しすぎた場合や、オートフォーカスの設定が適切でない場合にピンボケが起こります。特に自撮りの際は、顔認識AFを有効にすることで、ピントが合いやすくなります。
また、F値はF4前後を基準にすることで、ピント合わせの許容範囲が広がります。背景をボカしたい気持ちは分かりますが、ピントが合わない映像は使い物にならないため、まずは確実にピントが合う設定を優先しましょう。
色味が不自然な映像
オートホワイトバランスで撮影した結果、シーンごとに色味が変わってしまうことがあります。これを防ぐには、ホワイトバランスを固定して撮影することが効果的です。
撮影場所が変わった際は、その都度ホワイトバランスを調整します。また、複数のカメラを使用する場合は、すべてのカメラで同じホワイトバランス設定にすることで、編集時の色合わせが楽になります。
編集を見据えた撮影設定
撮影時の設定は、編集作業にも大きく影響します。編集を前提とした撮影設定のポイントを押さえておきましょう。
統一感のある設定で撮影する
一本の動画として編集する際、シーンごとに明るさや色味が大きく異なると、つなぎ目で違和感が生じます。できる限り同じ設定で撮影し、どうしても変更が必要な場合も最小限の調整にとどめましょう。
特にホワイトバランスとピクチャープロファイルは、撮影中は変更しないことをおすすめします。明るさの調整はISO感度で行い、基本的な設定は固定するという考え方が重要です。
編集での調整代を確保する
映像は少し暗めに撮影した方が、編集での調整がしやすくなります。明るすぎる映像は、白飛びした部分の情報が失われているため、後から暗くすることができません。
一方、適度に暗い映像であれば、編集で明るくすることができます。ただし、暗すぎるとノイズが目立つため、適度なバランスを保つことが大切です。
カット編集を意識した撮影
編集で使いやすい素材を撮るためには、各カットを10秒程度の長さで撮影することをおすすめします。短すぎるカットは編集の自由度が低くなり、長すぎるカットは整理が大変になります。
また、カメラを動かしている最中のカットは避け、静止した状態での撮影を基本とします。カメラワークを入れる場合は、動き始めと動き終わりに数秒の余裕を持たせることで、編集で使いやすい素材になります。
まとめ
旅行Vlogのカメラ設定は、シャッタースピード、F値、ISO感度の3つの要素を理解し、適切に調整することが基本です。シャッタースピードはフレームレートの2倍を基準に、フリッカー対策も考慮して設定します。
F値は明るさとボケ感をコントロールする要素で、初心者にはF4前後がおすすめです。ISO感度は基本的に低く保ち、暗い場所でのみ上げていくという考え方で調整します。
撮影環境に応じて設定を変更することは重要ですが、一本の動画として編集する際の統一感も意識しましょう。ホワイトバランスは固定し、基本設定はできるだけ変更しないことで、編集作業も楽になります。
これらの基本を押さえた上で、実際の撮影を重ねることで、自分なりの最適な設定が見つかっていきます。まずは今回ご紹介した設定を試し、撮影結果を確認しながら少しずつ調整していくことをおすすめします。素晴らしい旅の思い出を、美しい映像として残していきましょう。







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