三脚への脱着やストラップの付け替えを驚くほどスムーズにするクイックリリースシステムの中でも、FALCAMのF38シリーズは高い人気を誇っています。今回は、さらなる進化を遂げたF38 クイックリリースV2について、その特徴や実際の使い心地を詳しくレビューします。
F38 クイックリリースシステムV2とは
FALCAM(ファルカム)は、中国の深センに拠点を置くカメラ用品メーカーです。同社はUlanzi(ウランジ)と協業関係にあり、F38はFALCAMが独自に展開するクイックリリースシステムの規格名称です。V2は、従来モデルのユーザーからのフィードバックを受けて、プレートの安定性やベースの操作性が大幅に改善されたバージョンアップ版となります。
UlanziとFALCAMの関係性
FALCAMはUlanziのサブブランドとして表記されることもありますが、元々は別会社であり、現在はパートナーとして販売網を共有しています。Ulanziからは自社ブランドの優香(UKA)シリーズも展開されていますが、F38シリーズはより豊富なバリエーションと高い互換性を持つシステムとして確立されています。
新型V2プレートの画期的な進化点
V2プレートにおける最大の変化は、カメラとの接地面にズレ防止の爪が搭載されたことです。
ズレ防止の爪による安定性
従来のプレートは、長時間使用しているとネジが緩み、カメラが回転してしまうことがありました。V2では底面に配置された爪がカメラの筐体に引っかかるストッパーの役割を果たすため、物理的にズレを防止します。実際に1分間カメラを激しく揺らす検証実験でも、爪なしのプレートが30秒から45秒で緩んでしまったのに対し、V2プレートは全くズレない安定性を見せています。
ベース部分の操作性と安全性
カメラを固定するベース側も、V2になって設計が刷新されました。
片手で操作しやすい大型ボタン
旧モデルでは両サイドにボタンがありましたが、V2では左側1箇所の大型ボタンに変更されました。これにより、力を入れやすく、より直感的に取り外し操作ができるようになっています。プレートを装着する際も、スライドさせて奥まで到達するとカチャッという音とともに自動でロックがかかる仕組みです。
誤作動を防ぐロック機構
V2ベースには新たにスライド式のロック機構が追加されました。ボタンを横にスライドさせることでロックがかかり、不意にボタンが押されてカメラが脱落するリスクを軽減しています。ロック状態はアイコンで視覚的に判別できるようになっており、安心感が向上しました。
ショルダーストラップタイプV2の利便性
F38シリーズには、カメラストラップに装着して使用するショルダーストラップタイプV2もラインナップされています。
ストラップを外さずカメラだけを着脱
このアイテムを導入すると、ストラップを首や肩にかけたまま、カメラ本体だけをワンタッチで切り離すことができます。Vlog撮影などで街を歩く際、撮影しないときはカメラだけをバッグにしまい、ストラップは体にかけたままにしておけるため、再開時の準備が非常にスムーズです。
携行時の負担軽減
カメラストラップの端がベースで連結されるため、カメラがより身体に密着した状態で携行できます。これにより歩行時にお腹でカメラがバウンドするのを防ぎ、重量による負担も感じにくくなる効果があります。また、ストラップがカメラ底部に来ることで、背面モニターの視認性や操作性が向上するメリットもあります。
他社製品との互換性について
F38 V2ベースは、アルカスイス規格に基づきつつ、他社製プレートとの広い互換性を持っています。
Peak Designプレートとの組み合わせ
特筆すべきは、Peak Design(ピークデザイン)のプレートとも互換性がある点です。検証の結果、F38 V2ベースにピークデザインのプレートを装着してガッチリと固定できることが確認されています。一方で、ピークデザインのキャプチャーにF38プレートを装着しようとすると、ロックがかからない、あるいはガタつくといった問題が発生する場合があるため注意が必要です。
使用して気になった点
非常に便利なシステムですが、いくつか留意すべき点もあります。
まとめ
ULANZI FALCAM F38 クイックリリースV2は、従来の課題であったプレートのズレを完璧に克服し、高い安全性とスピードを両立させたシステムです。特にストラップへの装着を検討しているユーザーにとって、カメラの取り回しを劇的に改善する神アイテムと言えます。ピークデザイン製品との一部互換性も確保されているため、既存のシステムからの移行や併用もしやすく、撮影効率を上げたいすべての方におすすめできるアクセサリーです。



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