ソニーのRX100M5は、1.0型センサーを搭載したRX100シリーズの中でも、「速さ」にこだわって作られたモデルです。ポケットに入るほどコンパクトなサイズなのに、オートフォーカスはとてもキビキビしていて、連写もかなり高速。ちょっとした日常のスナップはもちろん、「今の一瞬を逃したくない」という場面でもしっかり応えてくれるカメラです。
この記事では、そんなRX100M5のスペックと、実際に撮影した作例を交えながら、その魅力を紹介していきます。
ソニー RX100V(DSC-RX100M5)主要スペック表


| 項目 | 詳細仕様 |
| イメージセンサー | 1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー アスペクト比 3:2 |
| 有効画素数 | 約2010万画素 |
| 画像処理エンジン | BIONZ X および フロントエンドLSI |
| レンズ | ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ(9群10枚) |
| 焦点距離 | f=8.8-25.7mm(35mm判換算:24-70mm相当) |
| 開放F値 | F1.8(広角端) – 2.8(望遠端) |
| 最短撮影距離 | レンズ先端から約5cm(広角端)、約30cm(望遠端) |
| 光学ズーム | 2.9倍 |
| オートフォーカス | ファストハイブリッドAF (位相差検出方式/コントラスト検出方式) |
| AFポイント数 | 315点(像面位相差検出方式) |
| AF合焦速度 | 0.05秒 |
| 連続撮影速度 | 最高約24コマ/秒(AF/AE追従) |
| 連続撮影枚数 | 最大150枚 |
| シャッタースピード | メカニカル:1/2000秒 電子:1/32000秒 |
| ISO感度(静止画) | ISO 125-12800 拡張:ISO 80/100 マルチ枚数NR時:最大ISO 25600 |
| 動画記録 | 4K(3840 x 2160) 1080p S-Log2対応 |
| スローモーション | 最大960fps(スーパースローモーション) |
| 電子ビューファインダー | 0.39型 XGA OLED Tru-Finder、約235.9万ドット |
| 背面液晶モニター | 3.0型(4:3)TFT液晶 約122.9万ドット 180度チルト可動式 |
| 通信機能 | Wi-Fi、NFC |
| バッテリー寿命 | 約220枚(CIPA規格準拠) |
| 外形寸法 | 約101.6 x 58.1 x 41.0 mm |
| 重量 | 約299g(バッテリー、メモリーカード含む) 約272g(本体のみ) |
進化した高速・高精度オートフォーカス
315点の像面位相差AFセンサーの搭載
RX100M5の最大の特徴は、RX100シリーズで初めて採用された像面位相差AFセンサーです。撮像エリアの約65%をカバーする315点のAFポイントが配置されており、画面の広い範囲で被写体を瞬時に捉えることができます。これにより、0.05秒という極めて短い時間でピントを合わせることが可能になりました。

決定的瞬間を逃さない秒間24コマの高速連写
画像処理エンジンBIONZ XとフロントエンドLSIの組み合わせにより、AF/AE追従を維持したまま、最高約24コマ/秒の高速連写を実現しています。連続撮影枚数も最大150枚(JPEG)に達しており、動きの速い被写体でも一瞬の表情や動きを確実に記録できます。なお、マイナーチェンジ版のRX100VAでは、バッファメモリがさらに強化され、最大233枚までの連続撮影が可能となっています。

卓越した描写力を生み出す光学系とセンサー
ZEISS Vario-Sonnar T* 24-70mm F1.8-2.8レンズ
レンズには、広角24mmから中望遠70mm相当(35mm判換算)をカバーするZEISS Vario-Sonnar T*レンズが採用されています。広角端でF1.8、望遠端でもF2.8という明るさを維持しており、背景を美しくぼかしたポートレート撮影や、光量の少ない室内や夜景での撮影でもノイズを抑えたクリアな画像が得られます。

1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー
心臓部には、有効約2010万画素の1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサーが搭載されています。この積層構造により、従来のセンサーよりも大幅に高速なデータ読み出しが可能となり、高速連写や高画質な動画撮影を支えています。また、内蔵の3段分NDフィルターを使用することで、明るい屋外でも開放F値での撮影やスローシャッターを楽しむことができます。

プロフェッショナルな動画撮影機能
5Kオーバーサンプリングによる高品質な4K動画
動画撮影においても非常に高いスペックを誇ります。画素加算のない全画素読み出し方式を採用しており、4K動画に必要な画情報の約1.7倍に相当するデータを凝縮して出力する「5Kオーバーサンプリング」により、モアレやジャギーを抑えた極めて解像感の高い4K映像を記録できます。

最大960fpsのスーパースローモーション
最大960fps(40倍)のスーパースローモーション撮影機能は、前モデルから撮影持続時間が最大2倍に延長されました。肉眼では捉えきれない高速なアクションを、映画のような印象的な映像として残すことができます。撮影モードは、ボタンを押した瞬間から記録する「スタートトリガー」に加え、ボタンを押した直前の数秒間を記録する「エンドトリガー」も選択でき、予期せぬ瞬間の撮影にも対応可能です。

充実のピクチャープロファイルとS-Log2
プロ用ビデオカメラに搭載されている「ピクチャープロファイル」機能が利用可能です。S-Log2ガンマを含む7つのプリセットが用意されており、撮影後のカラーグレーディングを前提とした広いダイナミックレンジでの撮影が可能です。これにより、ハイライトからシャドウまで詳細に描写された本格的な映像制作が行えます。

プレミアムな操作性と今後の運用における注意点
収納式EVFと優れた操作インターフェース
明るい屋外での撮影に不可欠な電子ビューファインダー(EVF)は、側面のスイッチで瞬時にポップアップする収納式となっています。高コントラストなXGA OLED Tru-Finderを採用しており、細部まで鮮明に確認できます。また、レンズ周囲のコントロールリングには、ズームや絞り、シャッタースピードなど、好みの機能を割り当てて直感的に操作することが可能です。

気になる点
高性能な機能を備える一方で、いくつか注意すべき点もあります。バッテリー寿命は約220枚となっており、長時間の撮影には予備バッテリーが必須。また、4Kが撮影できるものの、連続撮影時間は本体の熱耐性を考慮して5分間に制限されてます。
まとめ|2025年以降も色褪せないコンパクトの名機
RX100M5は発売からかなり時間が経っていますが、今でも「持ち運びやすさ」と「写りの良さ」のバランスが良く、根強い人気があります。特に後継モデルより明るいF1.8-2.8のレンズは、暗い場所でも撮りやすく、大きな魅力のひとつです。
スマートフォンのカメラがどんどん進化しているとはいえ、光学ズームが使えることや、細かく設定をいじれる操作性、そして1.0型センサーならではのしっかりした画の質感は、写真にこだわりたい人にとって今でも十分価値のあるカメラだと言えるでしょう。
作例



































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