SONY RX1R IIIとRX1R II/RX1Rのスペック比較 |6100万画素フルサイズコンデジ!

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2025年7月、Sonyはフルサイズコンパクトカメラ、RX1Rシリーズの約10年ぶりの新モデル「RX1R III」を発表しました。
この記事では、RX1R IIIのスペックを、RX1RII / RX1Rとの比較を通じて詳細に解説します。

Sony RX1R IIIの主要スペック

Sony RX1R III(DSC-RX1RM3)の主要スペックをまとめた表がこちら。

項目詳細
センサー6100万画素フルサイズExmor R BSI CMOSセンサー(ARコーティング、LPFなし)
レンズZEISS Sonnar T* 35mm F2(7群8枚、AAレンズ含む非球面レンズ3枚)
プロセッサーBIONZ XR(AI処理ユニット搭載)
オートフォーカス693点位相差AF(78%カバー)、AI認識(人物、動物、鳥、昆虫、車、飛行機)
ステップクロップ35mm、50mm(29MP)、70mm(15MP)、RAWで後調整可能
動画性能4K 30fps(10-bit 4:2:2、S-Log3、S-Cinetone)、Full HD 120fps
ビューファインダー2.36MドットXGA OLED(0.70x、固定式)
背面液晶3.0インチ、2.36Mドット(固定式、タッチ対応、Sunny Weatherモード)
手ブレ補正電子式(動画のみ)
ISO感度ISO 100-32000(拡張50-102400)、動画同等
シャッタースピードメカ:1/4000~30秒、電子:1/8000~30秒、動画:1/12800~1秒
バッテリーNP-FW50(7.3Wh、約300枚、USB-C PD急速充電対応)
接続性Wi-Fi、NFC、USB-C 3.2、HDMI Type D、Multi Interface Shoe
記録フォーマットJPEG、HEIF、RAW(ARW 5.0)、動画:XAVC S、XAVC HS
クリエイティブルック12種類(FL2:淡い色調、FL3:鮮やかなど)
マクロ撮影最短20cm、最大倍率0.26x(専用マクロリング)
ボディマグネシウム合金、113.3 x 67.9 x 74.5mm、約498g
価格(発売時)約66万円($5,099.99 USD、£4,200、AU$7,999)
発売日2025年7月31日
アクセサリーLHP-1(レンズフード、$199.99)、TG-2(サムグリップ、$299.99)、LCS-RXL(ケース、$249.99)

心臓部には、6100万画素フルフレームExmor R BSI CMOSセンサー(Alpha 7R Vと同等)を搭載。15ストップのダイナミックレンジと低ノイズ性能で、風景やポートレートで圧倒的なディテールを実現します。レンズは定評あるZEISS Sonnar T* 35mm F2(固定)で、マイクロレベルの最適化によりシャープな描写を保証。

プロセッサーはBIONZ XR(AI処理ユニット搭載)で、従来比8倍の処理速度を誇り、693点位相差AF(カバー率約78%)は人物、動物、鳥、昆虫、車、飛行機を高精度で追従。新機能「ステップクロップ」は、35mm、50mm(29MP)、70mm(15MP)の焦点距離を画素数を削って切り替え可能。

デザイン面では、マグネシウム合金ボディ(約509g)に固定式2.36MドットXGA OLEDビューファインダー(0.70x)と3.0インチ1.44Mドット液晶を採用。USB-C 3.2による急速充電(NP-FW50、約300枚)とWi-Fi/NFC対応で利便性が向上。クリエイティブルック(12種類のプリセット)で、色やコントラストのカスタマイズも自由自在。RX1R IIIは、コンパクトさとプロ性能を両立した一台です。

比較表:RX1RIII / RX1RII / RX1R

以下の表は、Sony RX1R III(2025年)、RX1R II(2016年)、RX1R(2013年)の主要スペックを比較したものです。各モデルの進化を一目で確認できます。

特徴Sony RX1R III (2025)Sony RX1R II (2016)Sony RX1R (2013)
センサー6100万画素フルフレームExmor R BSI CMOS4240万画素フルフレームExmor R CMOS2430万画素フルフレームExmor CMOS
レンズZEISS Sonnar T* 35mm F2(固定)ZEISS Sonnar T* 35mm F2(固定)ZEISS Sonnar T* 35mm F2(固定)
プロセッサーBIONZ XR(AI処理ユニット搭載)BIONZ XBIONZ
オートフォーカス693点位相差AF、AI追従(人物/動物/鳥/昆虫/車/飛行機)399点位相差AF、25点コントラストAF25点コントラストAF
ステップクロップ35mm/50mm (29MP)/70mm (15MP)なしなし
動画性能4K 30fps(10-bit 4:2:2、S-Log3、S-Cinetone)Full HD 60fps(XAVC S)Full HD 60fps(AVCHD)
ビューファインダー2.36MドットXGA OLED(0.70x、固定式)2.36MドットXGA OLED(0.74x、ポップアップ式)オプション(外付け)
背面液晶3.0インチ、1.44Mドット(固定式)3.0インチ、1.23Mドット(チルト式)3.0インチ、1.23Mドット(固定式)
手ブレ補正電子式なしなし
バッテリーNP-FW50NP-BX1NP-BX1
接続性Wi-Fi、NFC、USB-C 3.2Wi-Fi、NFC、USB 2.0USB 2.0
重量約509g約507g約482g
価格(発売時)約66万円約40万円約30万円
発売日2025年8月8日2016年2月2013年7月

この表から、RX1R IIIは解像度、オートフォーカス、接続性で大きく進化。特に6100万画素センサー、AI駆動のAF、ステップクロップ機能は、シリーズの新たな可能性を示しています。

進化のポイント

Sony RX1R IIIは、RX1R II(2016年)やRX1R(2013年)を大きく超える進化を遂げました。以下、主要な進化ポイントを詳しく見ていきます。

解像度と画質:6100万画素センサーのメリット

RX1R IIIの6100万画素フルフレームExmor R BSI CMOSセンサーは、RX1R II(4240万画素)やRX1R(2430万画素)を圧倒。15ストップのダイナミックレンジと低ノイズ性能により、風景やポートレートで驚異的なディテールを実現します。たとえば、A3サイズ以上の大判プリントでもシャープさが際立ち、クロップ耐性もあります。

オートフォーカス:AI駆動の追従性能

RX1R IIIは693点位相差AFとAI処理ユニットを搭載し、人物、動物、鳥、昆虫、車、飛行機を高精度で追従。RX1R IIの399点位相差+25点コントラストAFや、RX1Rの25点コントラストAFと比べ、動体撮影や低光量下でのピント精度が飛躍的に向上。

ステップクロップ:固定レンズの新たな可能性

新機能「ステップクロップ」は、35mm、50mm(29MP)、70mm(15MP)の焦点距離をボタンで切り替え可能。RAWデータはフルフレームを保持するため、後処理の柔軟性が高い。RX1R IIやRX1Rの固定35mmレンズでは不可能だった、多焦点距離の撮影体験を提供します。

デザインと操作性:固定式EVFと固定液晶のトレードオフ

RX1R IIIは固定式2.36MドットOLEDビュージョン(0.70x)と改良グリップを採用し、操作性が向上。USB-C 3.2による急速充電(NP-FW50、約300枚)も便利。対して、RX1R IIのポップアップ式EVF(0.74x)とチルト液晶は柔軟性で勝るが、RX1Rの外付けEVFは現代では不便。固定液晶は賛否両論だが、堅牢性は向上しています。

RX1R IIIは誰のためのカメラ?

Sony RX1R IIIは、6100万画素センサー、AI駆動のオートフォーカス、ステップクロップ機能を備え、幅広い撮影ニーズに応えます。以下に、主要なターゲットユーザーと活用シーンを整理します。

ストリートフォトグラファー

RX1R IIIのコンパクトなボディ(約509g)とZEISS Sonnar T* 35mm F2レンズは、ストリートスナップに最適。693点位相差AFとAI追従(人物、動物など)は、動く被写体を瞬時に捉えます。ステップクロップ(35mm/50mm/70mm)で構図の柔軟性も向上。RX1R IIのチルト液晶は便利だが、RX1R IIIの固定式EVFは素早いフレーミングに有利。RX1RはAF性能が劣るため、現代の動体撮影には不向き。

トラベルフォトグラファー

高解像度センサーと15ストップのダイナミックレンジは、風景や建築物の細部を鮮明に記録。USB-C急速充電とWi-Fi/NFCで旅先でのデータ管理も容易。RX1R IIやRX1Rに比べ、ステップクロップで焦点距離の選択肢が増え、荷物を減らしたい旅行者に最適。Leica Q3(28mm F1.7)は広角寄りだが、RX1R IIIの35mmレンズは汎用性が高い。

ポートレート撮影者

6100万画素とZEISSレンズのシャープな描写は、肌の質感や背景ボケを美しく表現。AIによる瞳AFは、RX1R IIの基本的な瞳検出やRX1RのコントラストAFを大きく超える精度。50mm/70mmクロップはポートレート構図に便利で、プロのサブカメラとしても活躍。

競合との比較

Leica Q3(6100万画素、28mm F1.7、約80万円)は高級感と広角が魅力だが、RX1R IIIのステップクロップや価格(約66万円)は実用性で勝る。Fujifilm X100VI(APS-C、40MP)は軽量だが、フルフレームの解像度や動画性能で劣る。

RX1R IIIは、画質と携帯性を両立したいプロやハイアマに最適。固定液晶や高価格は検討が必要だが、フルフレームコンパクトの頂点として際立つ存在です。

RX1R IIIの懸念点:旧型バッテリーとスチル特化のトレードオフ

Sony RX1R IIIは革新的な性能を誇りますが、いくつかの懸念点も存在します。以下に、購入を検討する際に知っておくべき課題を整理します。

固定式液晶ディスプレイ:3.0インチ・2.36Mドットのタッチ対応液晶は鮮明ですが、固定式のためローアングルやハイアングル撮影が制限されます。RX1R IIのチルト液晶に慣れたユーザーには不便。

光学手ブレ補正なし:動画向けの電子式補正はあるものの、静止画では手ブレ補正がなく、F2レンズでも低速シャッター時に三脚が必須。現代のフルフレームカメラでは珍しい欠点です。

動画性能の限界:ハイブリッド機を期待する動画クリエイターには物足りない。

旧型バッテリー(NP-FW50):個人的に最も疑問なのが、10年ぶりのアップデートにもかかわらず、バッテリーは旧型NP-FW50を使用している点。最新のNP-FZ100なら撮影枚数や動画収録時間が大幅に向上したはず。コスト削減や設計制約が理由か、Sonyの意図は不明。

旧型レンズ:ZEISS Sonnar T* 35mm F2は高品質だが、RX1R II/RX1Rと同一。最新コーティングや光学設計の更新がなく、6100万画素センサーのポテンシャルを最大限引き出せない懸念。

防塵防滴なし:マグネシウム合金ボディは堅牢だが、防塵防滴仕様がないため、屋外での過酷な環境では注意が必要。Leica Q3のような競合は耐候性を備える。

ファインダーの仕様:2.36MドットXGA OLED(0.70x)は固定式で改善されたが、RX1R II(0.74x)より倍率が低く、Alpha 7R V(9.44Mドット)に比べ解像度も劣る。

価格の高さ:約66万円($5,099.99)は、RX1R II(約40万円)やRX1R(約30万円)を大きく上回り、Leica Q3(約80万円)に近い。性能向上に見合うか、予算との相談が必須。

RX1R IIIは明らかにスチル撮影に特化したカメラとして設計されています。6100万画素やAI AFは静止画で抜群の力を発揮しますが、動画性能や現代的な機能(チルト液晶、防塵防滴)を求めるハイブリッドシューターには妥協が必要。旧型バッテリーの採用は特に理解しづらく、最新NP-FZ100なら連続撮影や動画の利便性が向上したはず。このトレードオフを受け入れられるかが、購入の鍵です。

まとめ

Sony RX1R IIIは、6100万画素フルフレームExmor R BSI CMOSセンサー、AI駆動の693点位相差AF、ステップクロップ機能を搭載し、前機種を圧倒する進化を遂げています。

RX1R IIIは、画質と携帯性を両立したいプロやハイアマにとって、フルサイズコンパクトの新基準を打ち立てる存在です。約10年ぶりにアップデートされたRX1R IIIのように、Sonyは予想外のタイミングで後継機を発表することがあります。筆者もかつてRX100Vを愛用していた経験から、RX100シリーズの後継機(RX100VIIIなど)が登場する可能性に期待が高まります。

コメント

  1. holorin より:

    RX1RIIまでのバッテリーはBX1では?

    • 撮りタイ 撮りタイ より:

      holorin様

      こちら、当該箇所の間違いを修正いたしました。
      ご指摘いただきありがとうございます!

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